Neuro SensoryとFoot Postureのコースの感想(私見です)

EBFA マスターインストラクーサミットin Tokyoに参加してきました

今回は新コースのFoot Posture、Neuro Sensoryの二つのコースのレビューが中心でその報告と概要です

現在EBFAのコースはレベル1が行われたイメージ

Foot Postureのコース:足部のバイオメカニクスがメインになる1日のコース

Neuro Sensoryのコース:感覚器のワークが中心のメインになる1日のコース

 

これはEBFAのレベル1のコースにもありますが両方の内容がありますがそれぞれのコースは

レベル1の内容よりも深入りしている内容とワークが多くなってくるので、「更に深く学びたい」「実技を踏まえたワーク」の習得にはとてもオススメです

エミリー自身も話していましたがFoot PostureとNeuro Sensoryのコースを受けた人は深く機能解剖(バイオメカニクス)も感覚器についても学びますので、そうするとEBFAレベル1は要らないのでは?という疑問については否定していました。

EBFAレベル1が復習の役割にもなるし、実際に骨盤帯の話とレベル1とコンセプトである「安定性」の獲得にはBrain, Breath, Barefoot(脳、呼吸、ベアフット)のBrain、Breathのパートはレベル1で詳しく説明されます

個人的には感情が身体に影響する話がとても好きなので熱が入りますがこれはレベル1でしか話さない事になります

一通り受講した結果として感じたのは、EBFAレベル1を受講後

復習の内容+感覚器について新しい内容の知識と実技を体験を得るために→Neuro Sensory

復習の内容+機能解剖とツールを使った実技を体験を得るために→Foot Posture

上記の流れと考えると最の納得感があります。

個人的な感想として思った事(箇条書き)

・普段日本語で説明していると英語で話す時や理解に時間差が生じる→英語でも素早く理解できる能力

・参加者のみんな英語うま過ぎる。

・今回のインストラクターサミットで使われている用語や説明の仕方が少し変わっていた(バイオメカニクスとか深くなっていた)

・習うより慣れろという感じでエクササイズ(自主練)はたくさんやらないと理解できないと更に実感。(できるようになって感情も伴って理解力が深まる)

・内反小趾の考え方に納得できた◎

・中足骨の傾斜角度(個人の構造的問題による、修正しにく代償運動との付き合い方)

・個体差があるので強調するエクササイズは最終的には個人間で全く違う

・現場で臨床している立場からすると毎回のセッションでクライアントに理解してもらうには時間が短すぎる為、その辺のギャップを埋める方法や簡単にわかるインストラクションのワンボイスを作る

・足部以外から足部への影響はたくさんあるので足部ばかりに注目しすぎるのは注意する(木を細かく評価みすぎるあまり、森が見えなくなる感じ)

・Body Schema(自己認知、空間周辺との感覚)はもっと活用できそう

・機能解剖が教科書では習わない内容の理解があった

・日本人特有の説明の仕方と例え話が必要

・外国人みたいに日本人はノリノリでなはいので、温度感の作り方

以上を踏まえた内容を日本でも開催していく予定です

EBFAトレーニング: 安定性と効率性とは?その概要


EBFAセミナーの概要です。継続してトレーニングと刺激のインプットはしてほしいですね。参照にしてください

1. 基本テーマ: From the Ground Upとは?

  • 「地面から始める」という理念のもと、足部を起点に全身の安定性(スタビリティ)と効率性を改善するアプローチ。
  • 安定性は「インナーコアユニット(LPHC)」を中心に構築され、全身の動きや力の発揮を支える基盤となる。

2. レベル別の目的

レベル1: 安定性の確立

  • 対象領域: ゾーン1(踵とその周辺)。
  • 目的: 足部(ゾーン1)と中足部(ゾーン2)の連携を強化し、反射性安定性(Reflective Stability)とテンションスタビリティを向上。
  • 要素:
  1. 統合運動: 歩行や短い動作を通じて、足部とLPHCの連携を強化。
  2. 関節カップリング: 足部の動きが脛骨、大腿骨、骨盤の動きに及ぼす影響を活用。
  3. 筋膜チェーンを活性化し、筋膜の連動を利用して安定性を向上。

レベル2: 効率性の向上

  • 対象領域: ゾーン2(中足部)と前足部の連携。
  • 目的: 足部の構造的安定性を基盤とし、効率的な力の伝達を可能にする動きをサポート。
  • アプローチ: 足底内在筋と外在筋の調和を図り、動作中のエネルギー伝達を最適化する。

3. スタビリティの仕組み

1. Reflective Stability(反射性安定性)

  • 神経受容器(プロプリオセプター)が足部や関節の位置情報を伝達し、反射的な安定性を提供。
  • 脳と体の最低限の神経活動で安定性が維持される状態を目指す。

2. テンションスタビリティ(張力安定性)

  • インナーコア(横隔膜、大腰筋、骨盤底筋)を活性化し、全身の動きに安定性をもたらす。
  • 深層筋群と筋膜を協調させることで、関節の中心化(Joint Centration)を実現。

4. 実践例: ショートフットエクササイズ

  • 目的: 足底のアーチ形成、筋膜連動の活性化。
  • 方法:
  1. トライポッドポジション(三点接地)を確立。
  2. 親指の外転筋を活性化し、アーチを引き上げる。
  3. 呼気時に骨盤底筋の意識を加える。
  4. 片足立ちを取り入れ、バランス感覚を向上。

5. 注意点

  • 足部の安定性が欠如している場合、動作や姿勢の乱れが生じ、怪我やパフォーマンス低下に繋がる。
  • ストレスが局所的に集中しないよう、早期の対策が重要。

EBFAのトレーニングは、足元から全身の機能性を改善することを目指し、特に安定性と効率性の両面を重視する体系的なアプローチです。

Connecting dots “トライポッドと動きを繋げる”

 

(運動指導者向けワークショップ)

足部のトライポッドは知っているけれど

実際の動きとのつながりが持てない(理解できない)

方向けのワークショップです

 

自分自身もコンディショニングを見る上でとても役に

たちましたが、

動作中の足部からの感覚を知ることで大きく

全身の動きも知ることができて、

予測できるようになります

 

全身を統合させた実技中心の

少人数ワークショップ。

【コンテンツ】

・フットトライポッドとは

・足部と全身の繋がり

・多方面への移動とトライポッド

・瞬間的な反応

・予測と経験

・実技練習

・Q&A

and more!

 

【申し込みと日時の確認はリンクより】

https://ssl.form-mailer.jp/fms/3dac588b828796

【受講料】8,000円

【時間数】2時間

 

 

脳と進化

四足歩行から二足歩行になり刺激を受ける事で脳が最も成長したと言われています。

火を使う文明になり

芋をそのまま食べていた状態から火を使って食べやすくする事で、消化しやすく、エネルギー源であるグルコースになりやすくなり、エネルギーのの供給が簡単に変わって行きました

また、言語を扱えるようになったことも、脳の肥大化の要因として考えられています

言葉でコミニケーションを取れるようになり、仲間と意思疎通ができ、危険回避

仲間とコミニケーションがとても必要になり、その生命を保つための要因として考えられています

EBFAのワークショップでは、二足歩行の効率化を考えて、構造的、機能的な観点で歩行について考えていますが、その他にもたくさんの要素が積み重なり、今の二足歩行が可能になっています

同じ歩行でも若い時の歩行は歳を重ねてからの歩行とは異なっていきます

情報を種類

怪我やパフォーマンスの低下を招く代償運動は瞬間、瞬間ごとの情報によって決まってきます

足部からどんな情報が来るのかをメインに講習会ではお伝えしていますがその他の要素も当然多くあります。

・音による聴覚からの情報

・視覚の方法

・肌からの感覚

・前庭器官からの重力のコントロールの情報

・関節からの固有感覚の情報

・内受容と呼ばれる身体の中の情報

・靴、インソールなど身体とは別の要素からの情報

台風などの気圧の変化で体調不良になる方もいますが症状を感じていないけれど、身体に影響を与える要素も考えられます。

人の身体は同じ動きをしても神経が反応するスパイクは別の反応を起こすと言われているので、

異なった環境や状況で同じような動きや反応を起こすのは相当困難にも思えます

幅を広げれば多くの見方ができますが、ベアフットトレーニングの講習会では足部からの情報を整理してお伝えしています

「足部から臀部へのつながりが実感できた」

「小さい部分だけどとても大きな影響を与えているのが実感できた」

などの反応も聞くことができています

足部のCKCとOCK【EBFAブログ】

足部は地面と接する唯一の部分であり、シンプルに考えて土台となる部分です。構造的にも感覚受容器的にも重要な要素になっていますがその「感覚」という面だけ考えても40歳頃から低下してくると言われています。

前歯がない人は経済的にも貧困である傾向が強いようですが同じように足部の感覚低下にある人は移動能力や運動機能についても当然低くなります。

その足部の動きですが足部と足趾の動きもOKC(Open Kinetic Chain)、CKC(Closed Kinetic Chain)で感覚的に全然異なってきます。

足首のトレーニングの「アンクルサークル」は足首よりも近位で安定性を作って足首を可動させますがCKCで行うと同じような動きは出しにくくなってきます。

普段立っている姿勢でもかかと重心(後方重心)が前方重心かでも体幹部や頸部に与える影響も変わってきます。

動画はボードを使って回内位、回外位でスクワットをすることでその近位部への連鎖を感じることができます。

また、内反小趾や外反拇趾の変形がある方は更に違いを感じることができます。

足の内在筋を動かそうとすると、思うように動かせないというのを感じます。

当然使わないものは低下していくので脳からの命令も行きにくいだけでなく、それを実行する軟部組織も普段から動かしていない為に周囲の組織からの抵抗を受けれて「高密度化」の状態なので、命令も行きにくい状態でもあります。

一瞬にしてできなかったことができるようになることもありますが、やはり訓練が必要な時も多いです。

足部のトレーニングをしていると、なかなか思うように動かせずにイライラすることもありますが

次第にできるようなってくると特に足部の場合はテントのように張力がでて安定感が増してきます。何かをきっかけで動かしやすくなり、繰り返しやっていくと神経や筋肉も繋がってき動かせば動かすこと筋肉を動かすときに感じていた抵抗も低下してくるので「繰り返し」の重要性がわかってきますね。

足部は身体の土台

「どのくらい安定しているのか」で全身のコントロールにも繋がってきます。

普段から動かしていなかったり、靴下、靴を履いている環境なので足部への刺激は低下していますが、更に加齢も進むことで機能低下につながってきます。

意識したトレーニングと重要性を感じて継続する。

EBFAセミナーについてはFacebookファンページ「ベアフット・トレーニング」もご覧ください

ワークショップはじめました

多くのセミナーやワークショップがあって、受けてきて感じた事がありました。

「100%理解する前の段階で別の新しい事を学び始める自分がいる」

と言うことです。最終的に自分が感じた事は人には色々な感じ方や観点があるので100%自分に当てはまる事はあり得ないということです。

そりゃそうです。私の為に開催されているワークショップなんて存在しません。

現在でエビデンスとして確立されている事、検証段階のもの、まだ誰も想像できない事、実際するけど利権の問題で消されているもの。様々あります

その中で自分が感じた事や経験したことは人の数ほど無数にあるので、セミナーや講習会がたくさん存在するのは納得できました

その中で、「こうゆう観点があるんだー」とか自分が見えていない可能性がある時にはワクワクします。

どれもこれも色々な知見や見解があるので刺激になることは間違いありません。

先日1時間のワークショップを行いましたが、解剖学や構造的な観点、心理的/感情的からの観点、見えない量子の世界などの観点など紹介させてもらいました。

単純に自分が面白いと思った、体感してその理由、理論がある程度分かったから。

人の身体って本当に色々な観点が複雑に絡み合っているから面白いです。100%このやり方ならハマるってよくなるみたいな事は恐らくないでしょうが見つけたいですね。

100人の人に喜んでもらいたい、良くなって欲しいという部分もあれば、自分にとって大事な人や縁があって救いの手を差し伸べている人がいたら手段や理論・理屈には当てはまらないでとにかく、良くなればOKかなというのモットーです。

なんでも良いのですが、それがデタラメではありません。理論、理屈の世界も大好きですが、それだけではしっくりこない気がしたというだけの話です

人の数ほど解釈がありますので自分らしさを出すのはめちゃくちゃ大事ですね

脳の可塑性と足底刺激

運動をしたり刺激を加えると脳の関連する部位に刺激が入ります。

その刺激は強すぎたり、多すぎたりすると反応が強くすぎて痛みにつながることもあるのでその調節は必要です。

しかし使われるべき刺激が入り続けると脳にも変化が起きてきます。これを脳の可塑性と呼びます。

リハビリをする時に実際に脳が感じている感覚と実際の感じるべき感覚の合わせていきます。

皮質は固定されているものでなく、むしろ動的であり。つまり変化を起こせる部分です。経験によって継続的に変化を与えられるのは20年ほど前から明らかになっていたようです。慢性期の脳卒中からの自発的な回復は可塑性のために起こる可能性が高く、知られている分では損傷した半球の再編成から生じるようです。

脳の可塑性に対する重要な刺激は、触覚刺激が重要ですブラシで撫でるような優しいタッチから、振動刺激、ストレッチ感覚、圧刺激があります。これらの刺激は足底に多く分布されているのでまずは足底からトライしていきます。

オンライン・トレーニング、カウンセリングのお知らせ

オンライントレーニング・カウンセリングを開始致しました!
対面でなくオンラインで出きるので移動せず、遠方で通えない方に取っても良いかと思います!

  • 怪我やコンディショニング相談
  • オンライントレーニング
  • トレーナー研修
  • 栄養カウンセリング 

zoomでのオンライン指導になります【料金】30分5000円 +1000円/10分


【お問い合わせ】info@m3sports-therapy.tokyo

迷走神経のリセット

日々ストレスを感じていると 姿勢が悪化したりメンタル的にも落ち着きはなくなったりまたは免疫の低下につながってきます。

EQの話もセミナーの中でお話ししますがストレス対処力というのはとても大事な事です。

無駄な期待をしてしまった事で思うような結果が出なかった時にストレスを感じたり、起きた現象に対してどうリアクションを取るのか、反応するのかで感じるストレスが全く異なります。

人間関係のストレスがある人に聞くと、人間関係のストレスが全くないという事はプライスレスといいますよね。あとは時間とお金のストレス。全てが満たされている人はストレスレベルもかなり引くはずです。

そのストレスをどうにか対処するためにリラックスしたり、マッサージを受けたりするのも迷走神経トーンをリセットする面ではとても有効な手段です。


また夏になると外の気温と室内や車内での温度差が大きくなるので体温調節の為にかかる自律神経の働きも負担がかかります。そして夏暑い中でキンキンに冷えたビールを飲んだり、アイスクリームを食べたりするととても身体に影響が出てきます。

そんなストレスを多い毎日に対処すべく脳神経(迷走神経は脳神経の1つ)を良い状態を維持する為に背骨にスペース(椎間孔)を与えて働きをよくする為に呼吸のエクササイズの前に1分ほどやってみると良いかもしれません。


サラマンダーテクニック


・四つん這いになり、①両目を左へ ②首を左へ倒す ③ 胸椎までスペースを作り右側のスペースを作り一分程維持させて、左右繰り返す。
※良い姿勢で行う。


参考図書accessing healing power of vagus nerve.