#79 土台となる足部とEBFAについて

あなたの足の親指は適切な位置にありますか?
外反拇趾の方も多いかと思いますが足の親指を外に向ける筋肉は体全体のアライメントを考えた時にとても大事な筋肉で拇趾外転筋(ぼしがいてんきん)と呼ばれています。
研究によるとこの筋肉の活動が活性化されると臀部の奥の外旋筋群を共同運動パターンが向上することが分かっています。骨盤底筋からコアの安定性を向上して足の指の活性化が体全体に及ぼす影響が起こってきます。

この筋肉を向上させるためにはショートフットエクササイズが有効です。

扁平足の方はアーチが低下してしまいます。アーチが低下してしまうと脛(すね)や大腿部の骨は内旋することで体全体のアライメントを崩してしまいます。
足の筋肉も小さいですが結果的に身体に及ぼす影響は大きくなってくるのがわかります

その修正のエクササイズや評価方法を適切に行うことはとても大事な要素になります。

 

動画 ショートフットエクササイズ(英語)

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#76 診断・評価はいいかげん

*少し突っ込んだタイトルですがあくまで自論です。

 

私のところへ相談に来て、「脊柱分離症」と言われました。とか「ヘルニア」と言われましたなどといった方が多数います。こちらはいつも鵜呑みにしないようにしていますがその理由は①自分は診ていないから分からない ②予想だけでしっかり評価されていない人が多いというのが理由です

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#73 手首と肩の関係

テニス、バドミントン、野球、バレーボールなど腕を頭上に上げるスポーツを多くやるひとに多く見られる肩前面の痛み。

 

絶対はありませんが肩のインピンジメント症候群が考えられます。症状や検査はグーグルで調べてみて欲しいのですが先日訪れた方この症状+肘の痛みを抱えていました。

 

患部(肩、肘)に炎症の反応が見られなければ特に患部を中心に見る事は優先順位が低いと思っているので手首の「内返し・外返し」(回内・回外)をチェックすると制限がかかっていました

 

特に無意識でも小指でラケットを強く握りすぎる癖をコーチから指摘されているらしく、小指の筋肉を中心に動きが悪く肘にもストレスがかかりやすい動きになっていました。(簡単に言うと、ラケットの握り方が肩まで影響すると言う事です)

 

 

手首の回内位の状態が続くと当然肩も内に入りやすくなりますよね(内旋位)

 

そこでエクササイズで修正しても、マニュアル(徒手療法)で修正しても良いのですが肩の筋肉群も痛みが出るところまで来ているのでリリースを行います。

 

当然痛みも消えて、動きも楽になりましたが一番知って欲しいのは「ケアを受けた後で初めて自分の状態の悪さを知る」痛みがあって、痛みが消えた時には実感しますが痛みがない時でも「状態が最高」という事ではありませんよね。

 

我々のやるべき事はセルフコンディショニングを促す事。そしてそれでも対処できなければアスレティックトレーナーにみてもらう。そのくらい自分の体と向き合って欲しいですね。こちらの勝手なエゴなのかもしれませんが「セルフケアをしない=やる価値がない。」という事の裏返しなのでどうやってその価値を高めていくのかが自分のテーマです。

 

事後対応は労力もお金も、時間も余計にかかってしまいますよ〜。

 

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・セミナー勉強会のお知らせ〜Study with MT〜

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・「美しくウェイトマネージメント」がテーマの誰でもできる3ヶ月チャレンジ
https://www.takahashimasayuki.com/weigh-management-program/

参考ブログ #74 なぜウェイトマネージメント?https://moveandtrain.com/archives/570

#72 慢性の怪我のケアについて

無重力の宇宙なら慢性の怪我はほとんどないはず
我々は重力に抵抗しながら日々生活しています。重力をコントロールできなくなった結果特定の部位にストレスがかかり、やがて痛みに発展してくるはず。

 

急性の怪我ならば怪我をした「瞬間のポジションや姿勢」が一番痛みを感じるポジションなはずです。足を捻ったなら、足を捻った状態を再現させるのが一番痛みを感じるはずです。またその状態が一番不安定なはずです。

 

たいてい、選手やクライアントさんに「どうゆう姿勢が一番痛みを感じますか?と聞くとその姿勢を再現してくれます。

 

そういった選手やクライアントさんの対応をしているとわかるのですが「◯◯筋肉が硬い」とか「◯◯関節が動いていないから」とか特定の部位を原因にして、そこばかりケアをしたりしていましたがだんだん考え方も変わってくるものです。

 

正確には痛みを最も感じる姿勢での全ての部位(筋肉・関節)に問題があるはずです。そしてその中で一番の原因になっているところから優先順位を決めてみていっています。筋肉や関節の使い方により痛みが発生している部位にベクトルが集中しているわけですから慢性の怪我につながるだろうという考えの元です。

 

足裏が痛い人に足裏のケアばかししても効果が少ないのと同じ事です。

 

なので痛みを最も感じる姿勢で何が起こっているのか診てみましょう。

 

どんな筋肉の使い方をしていますか?

 

◯◯関節は適切なうごきをしていますか?

 

筋肉の力のベクトルの方向はどうですか?

 

様々な資格や考え方がある中で新しく勉強したものを生かして使いたい気持ちはよくわかりますが、もっとも大事なのはやはし機能解剖学ではないでしょうか?

 

呼吸を勉強している人は、呼吸の良し悪しを指摘するかもしれません。

 

メンタルを勉強している人はそこをみるでしょう。

 

ある人は「普段の食事が問題である」と結論づけるかもしれませんよね。

 

どれも正解かもしれませんし、結果良くなればどの選択肢でもいいと思います。

 

見る人によって問題も違いますし、結論も違うかもしれませんよね。

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ブログ見ていただいている方向けで興味のある方にマニュアルセラピーの勉強会をやろうと思います。一般の告知もしますが6名だけ限定でやろうと思います。

経験に基づく慢性の怪我の味方と評価の仕方、ケアの考え方、リハビリ過程など。

 

日時 7/8(土) / 7/23 (日) 19:00-21:00
場所  早稲田駅徒歩1分
参加費 6480円→5000円(各日程)

#71 アスレティックトレーナーとストレングスコーチの仕事の領域について

「スポーツトレーナー」の領域
スポーツの現場ならパフォーマンス向上のための指導を行うストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)と怪我のケアやアスレティックリハビリテーションを行うアスレティックトレーナーが存在します。

痛みがなくパフォーマンス向上を目的とする人はストレングスコーチ(S&C)に指導を受けて、外傷後やリハビリ過程の選手、治療はアスレティックトレーナーが指導するのが一般的です。チームや施設の事情にもよりますし、明確にはそれぞれの定義はありません。活動する場所、施設によって仕事の領域がオーバーラップするところも多々あるかと思います。

 

また二つの「スポーツトレーナー」を雇う余裕がなければ一人で療法の領域をこなす人もいるかもしれません。

 

両者で仕事の領域が区別しているのに関わらずうまくいかないケースもあります。

 

見る人によって観点が違いや得意不得意があったりすると同じものをみていても違ったように見てる事もあるでしょう。

 

自分の部屋に人が入ってこられるのと嫌なように自分の仕事の領域に他の人が意見するのは誰でも気持ちのよいものではありません。

 

監督、コーチがトレーニングジムでトレーニングしている選手に対して指導したりしたらトレーニングコーチはどう思うでしょうか?

 

同じ選手を見る上で一人で全部見る事ができる状況はいいのですが、深く非常にレベルの高いところへ行けば行くほど専門領域がありますのでやはり一人で同じ選手の全てを見るのは困難かもしれません。

 

アスレティックトレーナーやコーチの間での普段からのコミュニケーションが非常に大事になってきます。

 

私はフリーで活動するアスレティックトレーナーですので怪我や痛みを感じたりしたら徒手抵抗や重い負荷を使う前の段階での対応をサービスとして行っています。「出張のマッサージでしょ?」とよく勘違いされますが全く違います。段階的に回復、機能向上させるための過程や必要なエクササイズを早稲田・赤坂のオフィスで行っています。

 

お問い合わせ先 (高橋)

#70 上腕三頭筋

上腕三頭筋

競技でのボディーメイクでもスポーツされる方は自分でトレーニングすることが多いと思いますが

「大きくて強い身体」に憧れを持つ人は多くみられるのではないでしょうか?

肘を伸ばす時に使うこの筋肉はくっきり線がわかるとカッコ良い筋肉ですが、
一生懸命に鍛えるたびに失われている機能もあります。

例えば肩関節の捻る(外旋)時には肩の筋肉群を使うのが基本ですが

あまりにも強い上腕等筋が優位に立ってしまい肩関節の動きが適正化されていない場合があります。

上腕三頭筋が強いために優位になってしまうのか、または何らかの原因により上腕三頭筋が優位に立ってしまうのか。

どちらが先かは変わりませんが、インピンジメン症候群を含めて、肩の障害を長時間放っておくと肩の問題だけが別の部位までも発展してきてしまう傾向が何件かみられました。

またサイドレイズのトレーニングが好きな人も同じように前腕の筋肉ばかり優位に立ってしまい、肩の問題につながる人も同じですね。

虫歯の時も同じですが問題が出た時にはすでに重症化しているケースもありますので余計に時間とお金がかかってしまいます

肩に問題がある方はお近くの専門家に問い合わせてみてください。

https://moveandtrain.com/contact

#69 鵞足炎(がそくえん)について

鵞足とは?

膝の内側で慢性の痛みで3つの筋肉(半腱様筋、薄筋、縫工筋)が付着する部分でそこの炎症。なんらかの形で大腿部内側が過緊張してしまうと痛みを伴うことが多く”膝が曲がらない”と表現する人も少なくありません。

今のところ一番多いのは骨盤前傾位(anterior pelvic tilt)の状態だと股関節伸展で内側ハムストリングスが優位になる事が多く結果として痛みにつながってくるパターンを多く見ます。

治療をする時には患部の炎症がある場合は当然そこに対する対処はする必要がありますがそれ以外の部分に時間を割いたほうが会得かもしれませんね。

先日見たかたはゴルファーで「右打ちでフォロースルー時に右膝に痛みが走る」ということでしたので左臀部の外旋筋群のエキセントリック収縮がうまくできない状態でした。

この筋群の反応を出すだけでも痛みは消えましたが、その他回旋時に関わる全ての筋肉、関節の動きをチェックする必要があります。

きっと単一の機能不全だけではありません。例えば「足関節の水平面の可動性」、「膝関節の水平面の可動性」なども考慮しなくてはならないし、上肢の回旋もきっと制限がかかっているでしょう。

今の身体の使い方全てで痛みを引き起こしているので全てチェックして改善させてあげる必要があります。解決できた部分が多ければ多いほど鵞足にかかる負担は減るので(筋収縮のベクトルの変化により)回復が早く痛みの改善、緩和にも即効性が出てきます。

痛みを起こしている原因や要素をできるだけ多く潰す事が求められますし、もっと経験を積んで多くの臨床をとって改善のスピードを上げていきたいものです。

新宿区早稲田でスポーツセラピーをお探しならこちらにお問い合わせください

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#66 膝の痛みについて

膝の痛みはどこが痛いのかによりますが慢性的な場合は当然「膝に負担がかかる状態」にあるわけですから膝以外に原因がある事がほとんどです

足首の可動域が制限されていて「前方で詰まる」感覚を覚える事がよくあります。

外側足関節捻挫など様々な原因がありますが背屈の可動が取れていないと当然膝や股関節にも影響が出てくるでしょう。

本日は背屈する時に内在筋と外在筋のコントロールが上手くできない方をケアしました。(痛みは膝にあります)

背屈時に足関節が安定しないためか前脛骨筋の過剰反応がおきてしまい「つまり」を生み出している原因の1つになっていました

また足部に関しても母趾の外転ができずに長母趾伸筋で外転運動を代償するために足の内側アーチをコントロールする事ができません

そもそも母趾外転筋の反応がなく、反応を出すことからスタートしますがうまくこの筋肉が使えてくると内側アーチがキープする事が出来るようになり足部の外在筋と内在筋の役割がそれぞれ出来るようになってきます。
(もちろんそのように教育していきます)

足部がコントロール出来るようになると足関節も正しく動かせる準備が整います。

次は足関節へのアプローチが出来るようになり、足関節の可動が出てくると膝への負担は減ってきます。

小さい筋肉はトレーニングをしても大きく肥大するわけでもないので「地味」なトレーニングに見えるためモチベーションが上がらない事が多々あります

しかし機能的には非常に重要で大きな痛みの引き金になってくる事が多いですね

膝に痛みのある方、股関節、足関節の機能は大丈夫ですか?

近くの専門家まで訪ねてみて下さい。

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# 65 膝の手術後の2次的な怪我

前十字靭帯などの膝の手術をしてから長い間ギブスをしていたりブレースをして可動域の制限をかけた状態でおく事は多々あります。

場合によっては松葉杖をする事もあるでしょう。

怪我をした側の脚では膝裏(膝窩筋)などが張ってきて、逆脚は体重を支えるため大腿直筋やふくらはぎ、大腿筋膜張筋も代償運動によって過緊張を起こすことが多々あります。

病院では患部の状態を中心にみますが、我々アスレティックトレーナーはそれによる2次的な怪我の可能性も常に目を光らせています。

例えば「鵞足炎」がその一つになります。

3つの筋肉が同じ場所(膝の内側)に付着する鵞足では筋肉が過緊張を起こすと付着部の骨を引っ張り炎症を起こしてきます。

手術後に周囲の筋肉の張りを常に改善しておかないとこの症状は出てくるのではないでしょうか?自分でケアすることも大事だし、専門家に診てもらうのも大事になるでしょう。

それだけでなく、松葉杖をしてれば肩も張ってくるし、手首で体重も支えるので関節に炎症が出てくることもあるかもしれません。

膝だけに関わらず一つ怪我をして生活習慣が変化すると別の部位にも変化が当然出てきますので2次的な怪我も注意してください。

プロのアスレティックトレーナーにみても来たい方、アドバイスが欲しい方はこちらです↓↓↓↓

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#63 スポーツトレーナー

世間的には「スポーツトレーナー」と一括りになってしまいますが、メディカル系のアスレティックトレーナー(AT, ATC)なのかストレングコーチ(S&C)なのかで実際は行う事は全く違います。

「トレーニングを選手にする」という事同じですが目的も方法も違ったりします。自分自信はメディカルの方に興味を持って仕事しているのでS&Cの世界は知りません。

あなたはどちらですか?ってはっきりさせる必要もないのですが、セミナーに参加していると全てを理解しようとする非常に勉強熱心な方もいれば、自分の領域以外の事も全て知ってる風に口を出す勘違い野郎もいます。

トレーニングやトリートメントは色々な考えがあるし、東洋医学と西洋医学があるようにお互いが良いところがありますし、そこには相手を否定する事は必要ありません。

ATとS&Cもボディーメイクもやっている事は似ているように見えますがそれぞれがプロなのでそれぞれ特別な存在です。

「スポーツトレーナー」と言われて肯定派と否定派が一般の人にはいるかもしれません。
良い思い出がある人、悪い思い出がある人。良いトレーナー、悪いトレーナー、全て一括りです

良いイメージを持ってもらえる事は非常に嬉しいですが、間違った認識を持たれてしまう事も非常に多いです。

例えば「トレーナー=マッサージする人」

これは寂しいです。

「町の整体でマッサージしてもらっても痛みがなくならないから諦めていた」

「痛み止めの薬と湿布を貼って安静にしてください」ってお医者さんに言われましたという人。非常に様々ですが我々の業界が何をしていて何が解決できるのかを世間的にもっと知ってもらいたいですね。

そのためには自分はプロとして結果を出して、向かい合って話し合って理解してもらって周知させていくのが一番なのかなって思います。