#76 診断・評価はいいかげん

*少し突っ込んだタイトルですがあくまで自論です。

 

私のところへ相談に来て、「脊柱分離症」と言われました。とか「ヘルニア」と言われましたなどといった方が多数います。こちらはいつも鵜呑みにしないようにしていますがその理由は①自分は診ていないから分からない ②予想だけでしっかり評価されていない人が多いというのが理由です

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#72 慢性の怪我のケアについて

無重力の宇宙なら慢性の怪我はほとんどないはず
我々は重力に抵抗しながら日々生活しています。重力をコントロールできなくなった結果特定の部位にストレスがかかり、やがて痛みに発展してくるはず。

 

急性の怪我ならば怪我をした「瞬間のポジションや姿勢」が一番痛みを感じるポジションなはずです。足を捻ったなら、足を捻った状態を再現させるのが一番痛みを感じるはずです。またその状態が一番不安定なはずです。

 

たいてい、選手やクライアントさんに「どうゆう姿勢が一番痛みを感じますか?と聞くとその姿勢を再現してくれます。

 

そういった選手やクライアントさんの対応をしているとわかるのですが「◯◯筋肉が硬い」とか「◯◯関節が動いていないから」とか特定の部位を原因にして、そこばかりケアをしたりしていましたがだんだん考え方も変わってくるものです。

 

正確には痛みを最も感じる姿勢での全ての部位(筋肉・関節)に問題があるはずです。そしてその中で一番の原因になっているところから優先順位を決めてみていっています。筋肉や関節の使い方により痛みが発生している部位にベクトルが集中しているわけですから慢性の怪我につながるだろうという考えの元です。

 

足裏が痛い人に足裏のケアばかししても効果が少ないのと同じ事です。

 

なので痛みを最も感じる姿勢で何が起こっているのか診てみましょう。

 

どんな筋肉の使い方をしていますか?

 

◯◯関節は適切なうごきをしていますか?

 

筋肉の力のベクトルの方向はどうですか?

 

様々な資格や考え方がある中で新しく勉強したものを生かして使いたい気持ちはよくわかりますが、もっとも大事なのはやはし機能解剖学ではないでしょうか?

 

呼吸を勉強している人は、呼吸の良し悪しを指摘するかもしれません。

 

メンタルを勉強している人はそこをみるでしょう。

 

ある人は「普段の食事が問題である」と結論づけるかもしれませんよね。

 

どれも正解かもしれませんし、結果良くなればどの選択肢でもいいと思います。

 

見る人によって問題も違いますし、結論も違うかもしれませんよね。

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ブログ見ていただいている方向けで興味のある方にマニュアルセラピーの勉強会をやろうと思います。一般の告知もしますが6名だけ限定でやろうと思います。

経験に基づく慢性の怪我の味方と評価の仕方、ケアの考え方、リハビリ過程など。

 

日時 7/8(土) / 7/23 (日) 19:00-21:00
場所  早稲田駅徒歩1分
参加費 6480円→5000円(各日程)

#71 アスレティックトレーナーとストレングスコーチの仕事の領域について

「スポーツトレーナー」の領域
スポーツの現場ならパフォーマンス向上のための指導を行うストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)と怪我のケアやアスレティックリハビリテーションを行うアスレティックトレーナーが存在します。

痛みがなくパフォーマンス向上を目的とする人はストレングスコーチ(S&C)に指導を受けて、外傷後やリハビリ過程の選手、治療はアスレティックトレーナーが指導するのが一般的です。チームや施設の事情にもよりますし、明確にはそれぞれの定義はありません。活動する場所、施設によって仕事の領域がオーバーラップするところも多々あるかと思います。

 

また二つの「スポーツトレーナー」を雇う余裕がなければ一人で療法の領域をこなす人もいるかもしれません。

 

両者で仕事の領域が区別しているのに関わらずうまくいかないケースもあります。

 

見る人によって観点が違いや得意不得意があったりすると同じものをみていても違ったように見てる事もあるでしょう。

 

自分の部屋に人が入ってこられるのと嫌なように自分の仕事の領域に他の人が意見するのは誰でも気持ちのよいものではありません。

 

監督、コーチがトレーニングジムでトレーニングしている選手に対して指導したりしたらトレーニングコーチはどう思うでしょうか?

 

同じ選手を見る上で一人で全部見る事ができる状況はいいのですが、深く非常にレベルの高いところへ行けば行くほど専門領域がありますのでやはり一人で同じ選手の全てを見るのは困難かもしれません。

 

アスレティックトレーナーやコーチの間での普段からのコミュニケーションが非常に大事になってきます。

 

私はフリーで活動するアスレティックトレーナーですので怪我や痛みを感じたりしたら徒手抵抗や重い負荷を使う前の段階での対応をサービスとして行っています。「出張のマッサージでしょ?」とよく勘違いされますが全く違います。段階的に回復、機能向上させるための過程や必要なエクササイズを早稲田・赤坂のオフィスで行っています。

 

お問い合わせ先 (高橋)

#70 上腕三頭筋

上腕三頭筋

競技でのボディーメイクでもスポーツされる方は自分でトレーニングすることが多いと思いますが

「大きくて強い身体」に憧れを持つ人は多くみられるのではないでしょうか?

肘を伸ばす時に使うこの筋肉はくっきり線がわかるとカッコ良い筋肉ですが、
一生懸命に鍛えるたびに失われている機能もあります。

例えば肩関節の捻る(外旋)時には肩の筋肉群を使うのが基本ですが

あまりにも強い上腕等筋が優位に立ってしまい肩関節の動きが適正化されていない場合があります。

上腕三頭筋が強いために優位になってしまうのか、または何らかの原因により上腕三頭筋が優位に立ってしまうのか。

どちらが先かは変わりませんが、インピンジメン症候群を含めて、肩の障害を長時間放っておくと肩の問題だけが別の部位までも発展してきてしまう傾向が何件かみられました。

またサイドレイズのトレーニングが好きな人も同じように前腕の筋肉ばかり優位に立ってしまい、肩の問題につながる人も同じですね。

虫歯の時も同じですが問題が出た時にはすでに重症化しているケースもありますので余計に時間とお金がかかってしまいます

肩に問題がある方はお近くの専門家に問い合わせてみてください。

https://moveandtrain.com/contact

#69 鵞足炎(がそくえん)について

鵞足とは?

膝の内側で慢性の痛みで3つの筋肉(半腱様筋、薄筋、縫工筋)が付着する部分でそこの炎症。なんらかの形で大腿部内側が過緊張してしまうと痛みを伴うことが多く”膝が曲がらない”と表現する人も少なくありません。

今のところ一番多いのは骨盤前傾位(anterior pelvic tilt)の状態だと股関節伸展で内側ハムストリングスが優位になる事が多く結果として痛みにつながってくるパターンを多く見ます。

治療をする時には患部の炎症がある場合は当然そこに対する対処はする必要がありますがそれ以外の部分に時間を割いたほうが会得かもしれませんね。

先日見たかたはゴルファーで「右打ちでフォロースルー時に右膝に痛みが走る」ということでしたので左臀部の外旋筋群のエキセントリック収縮がうまくできない状態でした。

この筋群の反応を出すだけでも痛みは消えましたが、その他回旋時に関わる全ての筋肉、関節の動きをチェックする必要があります。

きっと単一の機能不全だけではありません。例えば「足関節の水平面の可動性」、「膝関節の水平面の可動性」なども考慮しなくてはならないし、上肢の回旋もきっと制限がかかっているでしょう。

今の身体の使い方全てで痛みを引き起こしているので全てチェックして改善させてあげる必要があります。解決できた部分が多ければ多いほど鵞足にかかる負担は減るので(筋収縮のベクトルの変化により)回復が早く痛みの改善、緩和にも即効性が出てきます。

痛みを起こしている原因や要素をできるだけ多く潰す事が求められますし、もっと経験を積んで多くの臨床をとって改善のスピードを上げていきたいものです。

新宿区早稲田でスポーツセラピーをお探しならこちらにお問い合わせください

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# 65 膝の手術後の2次的な怪我

前十字靭帯などの膝の手術をしてから長い間ギブスをしていたりブレースをして可動域の制限をかけた状態でおく事は多々あります。

場合によっては松葉杖をする事もあるでしょう。

怪我をした側の脚では膝裏(膝窩筋)などが張ってきて、逆脚は体重を支えるため大腿直筋やふくらはぎ、大腿筋膜張筋も代償運動によって過緊張を起こすことが多々あります。

病院では患部の状態を中心にみますが、我々アスレティックトレーナーはそれによる2次的な怪我の可能性も常に目を光らせています。

例えば「鵞足炎」がその一つになります。

3つの筋肉が同じ場所(膝の内側)に付着する鵞足では筋肉が過緊張を起こすと付着部の骨を引っ張り炎症を起こしてきます。

手術後に周囲の筋肉の張りを常に改善しておかないとこの症状は出てくるのではないでしょうか?自分でケアすることも大事だし、専門家に診てもらうのも大事になるでしょう。

それだけでなく、松葉杖をしてれば肩も張ってくるし、手首で体重も支えるので関節に炎症が出てくることもあるかもしれません。

膝だけに関わらず一つ怪我をして生活習慣が変化すると別の部位にも変化が当然出てきますので2次的な怪我も注意してください。

プロのアスレティックトレーナーにみても来たい方、アドバイスが欲しい方はこちらです↓↓↓↓

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#57 スクワット/デットリフトで腰痛になるケース①

デットリフトやスクワットの時に腰が痛くなってしまってどうしても
トレーニングが進まないと言う方が来られました

重量をあげると顕著に脊柱起立筋を使ってしまいそり腰になってしまい痛みを発生させますが、軽い負荷でスクワット動作をさせても
(痛みがないだけで)基本的に同じ動きをしてしまいます。

そしてスクワット動作をさせてみて「(足で)地面を強く押込む感覚」ができず、
当然イメージする事もできません

腹部の内圧をキープできない問題もありますが、今までの動作での内転筋や大腿直筋などの軟部組織が邪魔をしてしまい正しく動かす事ができない状態でいました

筋肉の収縮が正しく起きるようなアプローチをしてみると
だいぶスムーズに動作ができるようになってきましたが
足首のモビリティも悪く、足首の硬さを代償して
股関節がうまく機能していないという問題もまだあります。

本人も腰が張る原因が足首に問題があるというのにびっくりしていました。

一般的に腰が痛い場合は腰に問題があると思ってしまいがちですが
身体全体の統合運動なので悪い部分があると
そこを代償するように別の関節が動き出します。

まだまだ一般的には知られていませんが
少しでも問題と原因が別の部分にあるというのが
認知されると我々の仕事や職業も認知されてくるのでしょうね。

#51 トレーニングしすぎによる代償について(スクワット)

S&Cのいないチームや自己流のトレーニングをたくさんこなす選手に多いことですがスクワットをたくさん行うことは良いことですが大腿部が発達しすぎて&優位になりすぎには注意が必要です

側方(前額面)の安定性がなくなり、外転に抵抗を加えた時に中殿筋に反応がでなくて大腿部(特に直筋、外側広筋)に反応が強く見られます(動画参照)

この状態だと左右の動きは非常に不安定になり、腰痛を訴える選手も多くでてきます

まずは筋反応を出して、過緊張の筋群(直筋、外側広筋)をリリースすることからはじめますが一回のセッションではせめて正しく筋反応が出て来る程度でそのまま競技に戻ってもOKということではありません。

段階を追って負荷をコントロールできるように教育する必要があります

KMAPスポーツセラピー早稲田出張所でも赤坂店同様このような代償運動を修正して筋反応が正しく行えるようなアプローチをしていきます

お問い合わせはこちら
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#50 クラムシェル・エクササイズ

《3S Training》~short simple straight~

臀部の外旋筋群のまた弱く弱化しやすい筋肉なので日頃から刺激を入れておきたい部分です。特に腰痛の方に処方することは多く、このエクササイズが出来てから他のエクササイズに発展させていくので基本的なエクササイズかもしれません

《やり方》横向きに寝て、足を横に開くだけです。

《コメント》

足を開くのが出来ない人は腰を開こうとしますので腰を開かず、股関節を開くのが結構難しかったりします。詳しくは動画でチェック

 

#36 好きなことは上達の秘訣

「好きこそ物の上手なれ」
という言葉がありますが、好きなことは一度知ったら忘れない、上達もすごく早いですよね。
例えば好きな人との会話の内容は忘れません。
好きなテレビゲームは数日寝ないでプレーしていてもすごく楽しいし、飽きることがありません。
好きなことをしている延長で勉強したり、仕事をしている人は成果がももすごく高いです。
反対に好きではないこと毎日やっている人は効率も質も非常に低いものになります。
やる気と栄養の関係
嬉しい時、ワクワクする時分泌されるホルモンで「ドーパミン」というホルモンは有名ですが、アミノ酸(タンパク質)からできます。
栄養不足でタンパク質の摂取ができていない人ほど分泌しなくてはならない時に作ることができないので
「興味が持てない」「怒れない」人は非常に多いです。
だからキレるとかそうゆう人が多いのかな。
たくさん良質な栄養を摂って、興味を見つけて、好きな部分を見つける。ものの上達には一番大事な要素かとおもいます