#31 主導的な動きと補助的な動き

人が体を動かす時には当然関節が動く事で動作が可能になります。
例えば、歩く時には左足大腿を後ろへ伸展する事、そして右足を前方へ押し出す事(屈曲)で歩く事ができます。ところが脚を伸展するだけでは十分に脚を開く事が出来ないので左の骨盤を開く事で捻れば生じるためにもう少し一歩の距離を取る事ができます。
foot
この場合脚を伸展させる事がメインの股関節の動きになる一方で左の骨盤を開く事がアクセサリー(補助的な動き)になってきます。
頭の中で
1「脚を伸展させる」
2 「骨盤を開く」
という回路が出来上がりスムーズな歩行動作につながってきます。
しかしこれが逆転してしまうと
1「骨盤を開く」
2「脚を伸展させる」
という順番になってしまうことがあります。
こうなってしまうと骨盤を開くための筋肉が優先的で過剰に使われてしまうために(例えば)腰痛に繋がってくるのかもしれません。
当然「歩行の動作」の誤った脳の指令をリセットして、適切な順番に変えてあげることで修正に導きます。
こういった痛みの原因を評価して、痛みの原因に対してアプローチするのもアスレティックトレーナーの重要な役割です