#78 注目のコラーゲンについて

先日高齢者の方と話をしていたらこんな話をしていました。

 

78歳女性で膝が悪くて駅の階段はゆっくり手すりを使わないと痛くて降りられないそうです。

洋服を着ていると痛そうに階段を降りると周りの目が気になってしまうそうで、いつも着物を着ているそうです。

着物を着てゆっくり階段を降りていれば「着物だからゆっくり階段を降りているのは普通」と見られるからだそうです。

 

自分は乗りたい電車に遅れそうだったら走って飛び乗ることもありますが一方でそのような悩みを抱えている人がいるのは驚きでした。健康に歳を重ねたいと思う一方で、どうにか力になりたいなと思いました。

ここで注目されるのが通信販売などで取り扱われているコラーゲン製品です。一般的には少し如何わしいものに見えてしまいがちでないでしょうか?効くのか、効かないのか、注目すべきところはそこだと思います。

コラーゲンの大切な働き

美肌成分として考えられていますが、そのほかにも骨、血管のしなやかさ、目の健康、

関節の動きなど様々な役割を担っています。

 

年齢として減少するコラーゲン

身体の基盤として働くコラーゲンですが加齢とともに減少することがわかっています。健康なコンディションを保つためには食事や健康補助食品から毎日摂取する必要があります。コラーゲンだけでなくヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸と共に働くためにコラーゲンだけ摂っても身体に働くのか?というと違います。

筋肉の主成分はたんぱく質ですが、純粋にたんぱく質だけ摂っていても、分解、合成に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素がないち身体には吸収されないのと同じですね。

 

コラーゲンが多い食品

基本的には豚の皮、魚の鱗から摂られるものが非常に多く出回っています。海洋汚染や遺伝子組み換え食物を食べて育った豚由来のコラーゲンを摂るのはどうなんだろう?と考える安全志向の方も多くおられます。また鳥の皮、手羽先、軟骨、牛すじ、すっぽんなどこれらを毎日摂ることは可能でしょうか?どう考えても難しいですね。またコラーゲンは魚(もしくは豚)、ヒアルロン酸は鶏のトサカから・・などというように別々のものから摂って一緒にしたものが多いようです。

コラーゲンが体内で減少する10大原因

※加齢や老化や成長ホルモンの減少以外
・睡眠不足
・電磁波
・紫外線
・活性酸素
・酸化
・糖化
・栄養不良(タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維不足)
・アルコール
・ニコチン
・カフェイン

 

吸収されているのか?

美容クリームによくあることですが、クリーム自体にコラーゲンが入っていたとしても人に作用するのかは全く別の話です。でも名前はコラーゲンクリームだったりします。それはコラーゲン自体の分子の大きさが大きすぎてしまうのが原因です。また小さすぎても小腸で消化されてしまうために、「大きすぎず、小さすぎず」というのが生体に作用するキーになっています。コラーゲン→ゼラチン→ペプチドという順番で分子量が小さくなりますが、「吸収率」というのもとても大事な要素ではないでしょうか?

II型コラーゲン

体内に存在するコラーゲンは19種類に分類されますが多くのコラーゲン製品はI型といわれ、軟骨成分として注目されるのがII型コラーゲンです。

 

身体全体に言えることですが特に関節は「消耗品」と捉えられていますよね。寿命が85歳前後といわれる長寿国の日本で二十歳前後の元気な身体を80歳まで維持することは困難です。車もメンテナンスが必要なように人の身体も毎日のメンテナンスが必要ですね。