#16 痛みに勝てる選手、負ける選手

こんにちは。

今期はスポーツ現場での活動を増やしましてレベル関係なくスポーツ選手(アスリート)のケア、トリートメント、運動指導などを3チームほど見ています。

どのレベル、スポーツにも言えますがその競技に取り組む姿勢など非常に様々ですが

①「多少痛くてもプレーをする人」

②「多少の痛みなら、痛みに負けて休む人」

③「かなり痛く、AT(アスレティックトレーナー)やメディカルスタッフが止めてもプレーする人」

④「全く痛みも損傷もないのに休む人」

大きく分けて4つのタイプがいます。それぞれアスレティックトレーナー(ATC)の自分から見てそれぞれの対応方法を述べてみます。

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① 比較的一流選手には多いです。無茶というわけではなく、自分で自分の限界を分かっていて「スポーツには多少の痛みは付き物だ」と自分で理解している。一方でケアに無頓着な面もあるがそつなくプレーしている選手。痛みに負けずプレーしたい気持ちが全面から出ている選手。ある程度信頼も勝ち得るタイプだと思っています

②本気を出せばプレーも高いのに20%の痛みでも、80%の調子が良い部分よりも、20%の不調な部分を訴える様子で痛みを感じるのをビビっている選手。個人的にはメンタルが弱い選手が多い気がします。メンタルと一言で片付けてしまうのも難しいが、「これくらいならできる」という気持ちはもう少し欲しいかな。

③ タイプ①に気持ちが乗ってしまい「どうしても出たい、プレーしたい」など後先考えずに気持ちが乗りすぎてるパターン。今の時期高校野球で3年間の集大成として考えている選手は多いかも。その選手がそれに賭けていればどうにか試合に出れるように努めるが、もし進学やこの後の競技人生を考えるとSTOPさせたいと考えることは多いです。無茶と頑張り屋は違うので体より気持ちが上回っている時にこのタイプが出現しますよね。

④ 無視・・。チームのがん細胞なのでどんなに良い選手でもいなくなって欲しいが学生スポーツにはたまに存在するパターン。社会人になるとほぼこんな選手はいません。

難しいのが②③のパターンです。アスレティックトレーナーや監督、指導者も人間ですからどうしても試合で出させてあげたい気持ち、応援したい気持ちがある一方、気持ちが乗ってこない選手は良くコミュニケーションを取ってやる気が乗っていない選手には対応が必要です。ただ説得しても全く無意味で、納得してもらいプレーに集中してもらえる状況を作る必要があります。説得しても、気持ちが乗らずにプレーする状況になるので良い成果は出ない可能性が高いかな。

コントロールすることもある程度必要ですがスポーツってフィジカル、メンタルとかありますがメンタルの持ちようっていうのはすごく大事な要素だと思います。