ランナーが怪我予防の際に気をつけてほしい3つの事

マラソンやトライアスロンをやっている方のトリートメントをしていると気付く事があります。
特定のスポーツに限られた事ではありませんが同じような動きの繰り返しを行う事で筋肉は同じパターンの繰り返しで同じ筋肉の同じ部位を繰り返し使うため「パターン」として記憶されます。
ランニングであれば動きに中で常に体重をどこかで支えています。走行時、一瞬ごとに使われている筋繊維は異なります。全身で全く同じパターンの筋発火は起こらないと言われていますが同じ動きを繰り返えせば同じようなパターンのは構築されていきます。
1 「トレーニングの常識を疑う」
例えばスクワットをして「膝を前に出してはいけない」と指導された事がある人も多いはず。
これは膝を痛めるからという理由でフィットネスクラブが統一した指導をする時に生まれた言葉と聞いたことがあります。しかしアスリートがジャンプをするときには膝がつま先より前にある事はほとんどです。つまり人によってアドバイスは変わるためあなたにとって適切なアドバイスとは限りません。
違ったスクワットのパターンを練習してコントロールさえできていれば全く問題ありません。目的にあったトレーニングが選択されるべきですね。
2 「色々な瞬間、瞬間ごとのトレーニング」
着地した時は安定していても、離地(足が離れる時)に体重がうまくコントロール出来ていないかもしれません。つまりポジションごとに違う活動が行われています。
一連の動きの中で足や腕がどの位置、どの角度、どのスピードでおいても身体をコントロール出来る事が理想なためトレーニングをしてチェックすべきポイントは本来たくさんあります。
ここは近くの専門家に診てもらうと良いかもしれませんね
以前にふくらはぎに違和感をい訴える人がいましたが、どこかの一瞬のうちにコントロールを失い患部に負担がかかって痛みに繋がる方がいました。
体重を中臀筋がメインで支えられるように気をつけていたのに関わらず、ある一瞬のポイントだけコントロールが出来ず、繰り返しの動きをする事によりストレスを受け続けていました
痛みになれば普段のトレーニングを変える事で改善されていきますが特に痛みになっていない人はそのままのパターンを繰り返し続けます
3 「専門家にも得意分野がある」
怪我をした時に〇〇が原因かもしれないと言われる事があります。人がみると得意な見方と不得意な見方があります。その指摘された原因が解決されたら痛みが改善するかもしれません。
でも他のアプローチでも改善するかもしれません。そこで混乱してしまう事がよくありますがトレーナーやコーチも指導する度に発見があります。一回で全てを見極める事はなかなか難しい事です。しっかりコミュニケーションをとって自分の思うことを聞いて納得した上で前に進んで欲しいですね。
本当はもっと楽に走れるかもしれない。本当はもっとパフォーマンスが上がるかもしれない。
自分の身体や可能性についてもっと追求したら新しい発見がたくさんあるでしょう。

#79 土台となる足部とEBFAについて

あなたの足の親指は適切な位置にありますか?
外反拇趾の方も多いかと思いますが足の親指を外に向ける筋肉は体全体のアライメントを考えた時にとても大事な筋肉で拇趾外転筋(ぼしがいてんきん)と呼ばれています。
研究によるとこの筋肉の活動が活性化されると臀部の奥の外旋筋群を共同運動パターンが向上することが分かっています。骨盤底筋からコアの安定性を向上して足の指の活性化が体全体に及ぼす影響が起こってきます。

この筋肉を向上させるためにはショートフットエクササイズが有効です。

扁平足の方はアーチが低下してしまいます。アーチが低下してしまうと脛(すね)や大腿部の骨は内旋することで体全体のアライメントを崩してしまいます。
足の筋肉も小さいですが結果的に身体に及ぼす影響は大きくなってくるのがわかります

その修正のエクササイズや評価方法を適切に行うことはとても大事な要素になります。

 

動画 ショートフットエクササイズ(英語)

EBFA-ベアフットレベル1

足部に関する資格を取得するセミナーで自分もコンセプトが好きです。(11月25日東京開催)

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EBFA:ベアフットセミナーとは??
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#73 手首と肩の関係

テニス、バドミントン、野球、バレーボールなど腕を頭上に上げるスポーツを多くやるひとに多く見られる肩前面の痛み。

 

絶対はありませんが肩のインピンジメント症候群が考えられます。症状や検査はグーグルで調べてみて欲しいのですが先日訪れた方この症状+肘の痛みを抱えていました。

 

患部(肩、肘)に炎症の反応が見られなければ特に患部を中心に見る事は優先順位が低いと思っているので手首の「内返し・外返し」(回内・回外)をチェックすると制限がかかっていました

 

特に無意識でも小指でラケットを強く握りすぎる癖をコーチから指摘されているらしく、小指の筋肉を中心に動きが悪く肘にもストレスがかかりやすい動きになっていました。(簡単に言うと、ラケットの握り方が肩まで影響すると言う事です)

 

 

手首の回内位の状態が続くと当然肩も内に入りやすくなりますよね(内旋位)

 

そこでエクササイズで修正しても、マニュアル(徒手療法)で修正しても良いのですが肩の筋肉群も痛みが出るところまで来ているのでリリースを行います。

 

当然痛みも消えて、動きも楽になりましたが一番知って欲しいのは「ケアを受けた後で初めて自分の状態の悪さを知る」痛みがあって、痛みが消えた時には実感しますが痛みがない時でも「状態が最高」という事ではありませんよね。

 

我々のやるべき事はセルフコンディショニングを促す事。そしてそれでも対処できなければアスレティックトレーナーにみてもらう。そのくらい自分の体と向き合って欲しいですね。こちらの勝手なエゴなのかもしれませんが「セルフケアをしない=やる価値がない。」という事の裏返しなのでどうやってその価値を高めていくのかが自分のテーマです。

 

事後対応は労力もお金も、時間も余計にかかってしまいますよ〜。

 

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・セミナー勉強会のお知らせ〜Study with MT〜

https://www.takahashimasayuki.com/study-with-mt/

・「美しくウェイトマネージメント」がテーマの誰でもできる3ヶ月チャレンジ
https://www.takahashimasayuki.com/weigh-management-program/

参考ブログ #74 なぜウェイトマネージメント?https://moveandtrain.com/archives/570

#71 アスレティックトレーナーとストレングスコーチの仕事の領域について

「スポーツトレーナー」の領域
スポーツの現場ならパフォーマンス向上のための指導を行うストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)と怪我のケアやアスレティックリハビリテーションを行うアスレティックトレーナーが存在します。

痛みがなくパフォーマンス向上を目的とする人はストレングスコーチ(S&C)に指導を受けて、外傷後やリハビリ過程の選手、治療はアスレティックトレーナーが指導するのが一般的です。チームや施設の事情にもよりますし、明確にはそれぞれの定義はありません。活動する場所、施設によって仕事の領域がオーバーラップするところも多々あるかと思います。

 

また二つの「スポーツトレーナー」を雇う余裕がなければ一人で療法の領域をこなす人もいるかもしれません。

 

両者で仕事の領域が区別しているのに関わらずうまくいかないケースもあります。

 

見る人によって観点が違いや得意不得意があったりすると同じものをみていても違ったように見てる事もあるでしょう。

 

自分の部屋に人が入ってこられるのと嫌なように自分の仕事の領域に他の人が意見するのは誰でも気持ちのよいものではありません。

 

監督、コーチがトレーニングジムでトレーニングしている選手に対して指導したりしたらトレーニングコーチはどう思うでしょうか?

 

同じ選手を見る上で一人で全部見る事ができる状況はいいのですが、深く非常にレベルの高いところへ行けば行くほど専門領域がありますのでやはり一人で同じ選手の全てを見るのは困難かもしれません。

 

アスレティックトレーナーやコーチの間での普段からのコミュニケーションが非常に大事になってきます。

 

私はフリーで活動するアスレティックトレーナーですので怪我や痛みを感じたりしたら徒手抵抗や重い負荷を使う前の段階での対応をサービスとして行っています。「出張のマッサージでしょ?」とよく勘違いされますが全く違います。段階的に回復、機能向上させるための過程や必要なエクササイズを早稲田・赤坂のオフィスで行っています。

 

お問い合わせ先 (高橋)

#36 好きなことは上達の秘訣

「好きこそ物の上手なれ」
という言葉がありますが、好きなことは一度知ったら忘れない、上達もすごく早いですよね。
例えば好きな人との会話の内容は忘れません。
好きなテレビゲームは数日寝ないでプレーしていてもすごく楽しいし、飽きることがありません。
好きなことをしている延長で勉強したり、仕事をしている人は成果がももすごく高いです。
反対に好きではないこと毎日やっている人は効率も質も非常に低いものになります。
やる気と栄養の関係
嬉しい時、ワクワクする時分泌されるホルモンで「ドーパミン」というホルモンは有名ですが、アミノ酸(タンパク質)からできます。
栄養不足でタンパク質の摂取ができていない人ほど分泌しなくてはならない時に作ることができないので
「興味が持てない」「怒れない」人は非常に多いです。
だからキレるとかそうゆう人が多いのかな。
たくさん良質な栄養を摂って、興味を見つけて、好きな部分を見つける。ものの上達には一番大事な要素かとおもいます

#4 FMSは有益か?

Functional Movement Screen(FSM)は有効なんでしょうか。

 

実際にシーズンが終わる時、始まる時に慢性の怪我予防のために使うのはよいことなのかもしれません。というか、わかりやすいですよね。

 

FMSとは7つの簡単な動きのテストをして、一つのテストにつき3点で動きの評価します。(最高21点)

 

優れた選手だから、筋肉が多いから点数が高いとか低いとかではなくその人が持っている動きのパターンの評価です。

 

14点以下は怪我の可能性が大きいので競技をする前にコレクティブ(動きを修正する)エクササイズ・プログラムをして身体に負担のないようにしようという感じで使われたりしています。

 

Mokhaら(2016)は「14点のスコアの選手が怪我をしやすいかということは確認されなかったが、テストが1点ついたり、左右差があるテストというのは2.73倍も怪我の可能性がある」としています。

テスト自体確かに大雑破なものもありますが、分かりやすいですよね。選手が多いチームが統一したものを評価にするには使えるツールですよね

けどどうなの?ってものもあります。

もう少しFMSに関する研究とか調べてみてまた更新します。

Mokha,et al (2016) “Predicting Musculoskeletal Injury in National Collegiate Athletic Association Division II Athletes From Asymmetries and Individual-Test Versus Composite Functional Movement Screen Scores” Journal of Athletic Training 2016;51(4):276–282