EBFAトレーニング: 安定性と効率性とは?その概要


EBFAセミナーの概要です。継続してトレーニングと刺激のインプットはしてほしいですね。参照にしてください

1. 基本テーマ: From the Ground Upとは?

  • 「地面から始める」という理念のもと、足部を起点に全身の安定性(スタビリティ)と効率性を改善するアプローチ。
  • 安定性は「インナーコアユニット(LPHC)」を中心に構築され、全身の動きや力の発揮を支える基盤となる。

2. レベル別の目的

レベル1: 安定性の確立

  • 対象領域: ゾーン1(踵とその周辺)。
  • 目的: 足部(ゾーン1)と中足部(ゾーン2)の連携を強化し、反射性安定性(Reflective Stability)とテンションスタビリティを向上。
  • 要素:
  1. 統合運動: 歩行や短い動作を通じて、足部とLPHCの連携を強化。
  2. 関節カップリング: 足部の動きが脛骨、大腿骨、骨盤の動きに及ぼす影響を活用。
  3. 筋膜チェーンを活性化し、筋膜の連動を利用して安定性を向上。

レベル2: 効率性の向上

  • 対象領域: ゾーン2(中足部)と前足部の連携。
  • 目的: 足部の構造的安定性を基盤とし、効率的な力の伝達を可能にする動きをサポート。
  • アプローチ: 足底内在筋と外在筋の調和を図り、動作中のエネルギー伝達を最適化する。

3. スタビリティの仕組み

1. Reflective Stability(反射性安定性)

  • 神経受容器(プロプリオセプター)が足部や関節の位置情報を伝達し、反射的な安定性を提供。
  • 脳と体の最低限の神経活動で安定性が維持される状態を目指す。

2. テンションスタビリティ(張力安定性)

  • インナーコア(横隔膜、大腰筋、骨盤底筋)を活性化し、全身の動きに安定性をもたらす。
  • 深層筋群と筋膜を協調させることで、関節の中心化(Joint Centration)を実現。

4. 実践例: ショートフットエクササイズ

  • 目的: 足底のアーチ形成、筋膜連動の活性化。
  • 方法:
  1. トライポッドポジション(三点接地)を確立。
  2. 親指の外転筋を活性化し、アーチを引き上げる。
  3. 呼気時に骨盤底筋の意識を加える。
  4. 片足立ちを取り入れ、バランス感覚を向上。

5. 注意点

  • 足部の安定性が欠如している場合、動作や姿勢の乱れが生じ、怪我やパフォーマンス低下に繋がる。
  • ストレスが局所的に集中しないよう、早期の対策が重要。

EBFAのトレーニングは、足元から全身の機能性を改善することを目指し、特に安定性と効率性の両面を重視する体系的なアプローチです。

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