#42 40肩、50肩

40肩、50肩と呼ばれるいわゆる「フローズン・ショルダー」
痛みは突然やってくるようです。
実際にクライアントを見てみると痛みは結構強烈で関節の制限がかかって
どうにもこうにも肩が上がらない状態になります。
だから腰を反る事で肩を上げてみたり、肩をすくめて痛みを守るように肩を上げる事で代償運動を起こして、
余計に痛みを作っていくケースも多く見られます。
個人的な見解ですが、痛みを伴うので肩関節周囲の筋肉が守るように(特に三角筋が)
硬直する事でインピンジメント症候群に発展するケースが多い気がします。
痛いからといっていくらもんでもいけないし、
週1でトリートメントしたところですぐに戻ってしまうので効果はみられません。
何をしたら効果があるのか?何をしたら悪化するか?
などしっかり把握した状態してから日々ケアするのが良さそうです。
自分でケアするなら?
基本的には温めたり、正しく動かす事が大事です。
無理に動かそうとすると代償運動につながりますので、
二次的な症状に発展していく事も多く見られます。

#34 口や歯の怪我について〜概要〜

 

 

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去年から社会人のラグビーチームをサポートしていますが今まで見ていたサッカーや他のスポーツとはまた違った怪我や状況があるために結構ハラハラしながら見ていることも多いです。オフシーズンのうちに詳しく確認しておこうと思い、調べたことをブログしておきます。

 

ラグビーラグビーなどのコンタクトスポーツをサポートしていると少なからず歯や口などの裂傷などの状況の対応に追われるということも少なからずあります

多少の傷であればもちろん問題ないのですが歯は当然歯科医の範囲であり我々アスレティックトレーナーが対処できる範疇では当然ありません
どのように評価、対応したら良いのかをしっかり把握することが必要なATの方も多いでしょう。基本的に口や歯などは我々アスレティックトレーナーの介入できる範囲を越えていますがいつ復帰したら良いのか、急性の対処方法については知っておくべきことでしょう。
マウスガードが必要なレスリングやアメフトと比べるとマウスガードをしていない状況だと1.6-1.9倍ほど口部の怪我は多いと言われています。
「その時」のためのアクションプランをたてておくことも当然必要で結構知るべきことがたくさんあります
1書面のドキュメントの作成しておくこと
2転送できる専門医を確認しておくこと
3口部の怪我が起きた時のデンタル・ケア・パックを準備しておくこと
4口部顎(TMJ)の構造の理解
5救急のサイン、兆候、歯の怪我の分類
6同時に起こるかもしれない脳震盪のサインと評価
7マウスガードの正しい使用方法の教育
8マウスガードに関しての必須事項や規制やルールの熟知
ポジションステイトメントって脳震盪でもありますが結構アップデートされているのその都度確認が当然必要ですよね。命に関わることも多いし、準備しておけば慌てることもないですし。
基本的な用具は揃えておきたいですよね
・粘着テープ
・バイオハザードバッグ
・コットン
・綿棒
・糸ようじ(フロス)
・2インチの伸縮テープ
・マウスガード
・ハンドクレンザー
・フラッシュライト
・ハサミ
・Tongue depressor(舌を押さえる木の棒)
予算や環境によって揃えられるものとかには制限がある場合もあるんですが、それはそれでどうにか起きた時の対応は考えて書面しておかないと忘れてしまうものですね。
他にも更新があるのでアップロードしていきます

#29 スポーツは重心移動の連続

一般生活を含めて、スポーツも特に重心移動の連続です。

身体をコントロールする事はとても大事ですが、特にTMJ(顎関節)は「ぶら下がっている」関節です。

 

陸上、野球は必ず左回りですので、必然と同じ負荷がかかり続けますよね。

左に重心が乗っているときには、噛む筋肉もまた左にシフトします。

 

ガムを噛んだりする人も必然と噛みやすい側で噛んでいます。

 

ほおづえや横向きに寝たりする行為は??ぶら下がっている関節の重心が維持できなかったらどうなるのでしょうか?スポーツをする上で強い影響が出てきます。

 

どのようにスポーツに関係していて、どのように評価、治療をしていくのか。非常に影響力のある関節です。

 

痛みの原因は何からきているのかわかりません。可能性がたくさんある中でその評価、改善方法の引き出しをたくさん持っていると目の前の大事な方を助けた挙げられるかもしれません。

 

歯科医の松浦先生と河合DC行うコラボセミナーです

http://www.sakura-st-dc.com/information.html

詳細はこちら⇩⇩

https://www.pt-ot-st.net/index.php/seminar/detail?no=46670

#23 産後の骨盤矯正

産後に体の歪みで悩む方は非常に多いみたいです。

出産された方が言うので、実際に出産したら「私も歪んでいる」と勘違いしていることも考えれらます。

みんなが同じことをいうと同調効果で「私にも当てはまる」と思ってしまうことですね。

しかし実際に体のバランスが悪くなったと機能的変化を感じるからもいます。腰痛になる方もたくさんいます。

オフィスでパソコン作業が多い方は自分の体を長時間コントロールできないために代償運動で結果的に腰が痛くなるという方も多いですね。

妊娠中でなくても腰痛になるのに関わらず、妊娠したら3000gの大きさがお腹の中にいるためにお母さんは自分の体をコントロールできなければ当然周囲の筋肉は緊張して痛みに繋がってきますよね。

骨盤は前傾して、大腿骨は内旋して・・。のような方です。

そして内側ハムストリングが優位になって、膝の内側が痛くなってきて(鵞足炎・がそくえん)になってきて階段も上り下りがきつくなってきて・・という方は異常に多いです

 

スポーツの現場でも選手を教育するのには時間が非常にかかりますが、産後のお母さん達にもたくさん当てはまることは多いですし、もっと自分で予防できたらこういった悩みを抱える人は少なくなるのかもしれませねんね。

簡単なセフルコンディショニングのビデオでも撮影してYoutubeしようかな。

あまりにもこういった悩みを抱えている方が多い気がするので何かできたら・・という思いです

 

都内近郊でしたら出張もしてますよ。もしくは赤坂・早稲田にて。

高橋昌之 アスレティック・トレーナー(M.S, ATC, CES)

 

#21 怪我をするランナーは70%

「多くのランナーは怪我をする」

「痛いところのないアスリートはいない」

「痛みともにプレーするのは普通」と聞いた事がある人は多いと思いますが本当でしょうか?

実際怪我をする、痛いところのあるアスリートはとても多くいます。

実際にマラソンランナーの90%は慢性な怪我をしていると言われます。

「足底筋膜炎」
「アキレス腱炎」
「シンスプリント」
「腸脛靭帯炎」
「鵞足炎」など

様々な症状が見られますが痛いところを摩る(さする)人は多く見られます。

「痛いところが悪い」のではなくて、悪いところがある結果特定の場所に痛みが出てきます。

つまり何かによって局所にストレスがかかっています。「膝が痛いときには⚪︎⚪︎が悪い」など全員に当てはまる絶対的にな事はありません。

従って、予防もトリートメントも100人いれば100通りあります。

全て共通しているのはインパクトが上手にコントロールできたいないことが原因です。

 

地面を叩く衝撃が靴を通じて足へ伝わりますが本来ある「反射」が靴を履く文化に負けて失われています。

 

歩行に比べて走行は3-4 倍の衝撃を受けます。ランナーが怪我をする大きな理由はインパクト(衝撃)に対する反応の遅さがあります。

反応を促す大きな神経・小さな神経がありますが素早く反応する事でストレスがかからなくなってきます。

例えば靴のクッションは衝撃を吸収してくれる分小さな筋肉の反応は遅くなるために怪我のリスクが増える可能性があります

ベストな選択は

「鍛えること」「素早い反応を取り戻すこと」

ショートフット・エクササイズを中心として毎日のトレーニング前にで取り入れる事でランニングの効率性も向上してくるでしょう。

Jリーグチームの専属トレーナーの経験を持つ、スポーツ傷害怪我予防専門家アスレティックトレーナー(NATA-ATC)が評価・トリートメント、エクササイズを指導するKMAPスポーツセラピーは早稲田・赤坂で指導をしています。

https://moveandtrain.com/contact

《セミナー情報》

咬合セミナー~眼球運動~頸部から考えるアライメントとリリース法

機能疾患として頸部の問題、体のアライメントは噛み合わせを含めた歯科疾患も大きく関わる要素です。

噛み合わせ、歯科の問題から体全体の統合性を歯科医の立場から見られている「日本橋桜通り歯科クリニック」の松浦敦先生をお呼びして土曜の午前に松浦歯科医にお話しいただき、午後に噛合の問題から徒手療法家ができるアプローチ法などを行います。

アプローチはFasciaの研究生でもある河合智則DCが神経機能性、組織制限性の両面からのアプローチをご紹介いたします。

1日目 「噛み合わせと体のアライメント・組織的神経機能制限へのアプローチ法」

2日目 「眼球運動の変化からの機能性アライメント構築の問題と改善方」

【講師】
松浦敦氏  (歯科医 日本橋桜通り歯科クリニック院長, 統合医療予防協会顧問)

河合智則氏
(アメリカ合衆国ドクターオブカイロプラクティック,スポーツ科学/リハビリテーション修士,カリフォルニア州認定ドクターオブカイロプラクティック,国際スポーツカイロプラクティック医師,米国スポーツカイロプラクティック医師)

【どちらか1日の参加も可能です】

【価格】 1日目18000円 2日目16000円

【申し込み】
https://docs.google.com/forms/d/1BAZSP-imwXt2k68dDfoTEbF5uThV1TzP_LEPi2dHLQg/edit

【お問い合わせ】info@moveandtrain.com

[わかりやすく学ぶ栄養学Vol.2] &[わかりやすく学ぶ栄養学Vol.7]

日時8/28(Sun)19:00-21:30(第7回) 8/30(Tues)19:00-21:30 (第2回)
分かりやすく予防に特化した栄養学を広めたく行う全10回セミナーです。

8/30(TH)19:00-21:30@KMAPカイロプラクティック&スポーツセラピー早稲田

申し込み:https://ssl.form-mailer.jp/fms/45ec741a402742

<分かりやすい栄養学セミナー>
カロリー計算の栄養学ではなく、管理栄養士が教える予防医学から見た栄養セミナー。栄養学は初めての方、少し勉強したけどもっと深く理解したい方へ。途中回からでもどなたでも参加いただけます。

内容:第2回 糖質について
・消化器官
・食べることの意味
・糖質の仕組み、構造、機能、種類
・代謝/分解

分かりやすい栄養学は全10回で今月は第2回(30日)・第7回(28日)となります。

第1回 食べることの意味&消化、分解について
第2回 糖質について(代謝、分解)
第3回 タンパク質について
第4回 脂質についてvol.1 脂肪酸、消化、吸収について
第5回 脂質についてvol.2 コレステロール、代謝について
第6回 生理活性物質(局所ホルモンについて)
第7回 ビタミンについて

#19 心の病について

ここ最近、相模原の事件だったり「ゾッとするような異常」な事件が多くなっていると思いませんか。
身体の痛みやトレーニングについては専門なのでわかりますが、こころの病についてはまだまだ理解不足していまして自分でも最近は積極的に興味が湧いてきています。
だってすべてを司るのは脳だから。
心の病を見極めるためには3つの方法があります。
①器質性:画像で判断がつくもの。例えば認知症ではベーターアミロイドというタンパク質が増えている。ニューロンという脳の神経細胞が萎縮している、などがある。
②心因性:強迫性の神経症などで薬では効きにくい。
③神経伝達のバランスが崩れたり、ミクロの分子によって起こす内因性がある。例えばセロトニンが少なく気分を安定できずにうつ病になる。あるいは不安障害になったりパニック障害にもなる→薬や栄養が効果的。
摂食障害は幼児期に受けた傷が元になり思い出してしまうなどという状態で厳しいしつけが一番の原因(あと幼児期のいじめ)といわれています。
思春期になるとホルモンが大人に変わるときに女子なら「誰かを支配したくなる。その対象が食べ物になり、食べ物を支配したくなる。大人になると太っていることが罪悪感に変わる→異常に痩せ願望が出てきます
まず拒食になり、次には空腹に負けて過食になる。繰り返すのだが、人前では絶対に症状を出しません(心の病がだから)
寝静まったあとに冷蔵庫を開けるなど症状がでる。
過食して排泄するために嘔吐、利尿薬、下剤で排泄しようとする。
その後また拒食になり、過食する。全身の倦怠感、唾液腺が慢性的の腫れ(首の周り)。胃酸が出るから、エナメル質が破壊されてはがボロボロになってきます
このようにこの人の状態が何かをみるための判断基準になってきます
摂食障害の問題
・不整脈
・循環器系の問題
・骨粗しょう症になる。
・唾液腺の腫脹
・夜中にジム通ってしまう。細いのに筋肉質(異常なやせ願望)
→心因性の疾患になる。薬でなおりにくくカウンセリウング良くなる。
(彼氏からの癒いや心の癒しを埋める必要がありすべては母親への支配力から抜けたいという感情の変化により出てきます)
体重制限のある女性アスリートにみられる精神性病です。

 

早稲田、赤坂でスポーツセラピーやっています。
“KMAP Chiropractic Sports Therapy” Masayuki Takahashi, M.S, ATC, CES

お問い合わせはこちらhttps://moveandtrain.com/contact

#18 ATC Life〜現場への落とし込み〜

自分がATCを目指すことになったのは「興味がある分野がこれだったから」というシンプルな理由ですがその想いだけで志してから14-15年経ちました

高校野球で365日休みなくNo pain, No gainの練習方法で長時間の練習をしていた事を覆したいなという気持ちでしたが、コーチ・監督がスポーツ医学やコンディショニング、ストレングトレーニングを勉強していない現場をまだまだよく見ます。

今の現場のコーチらと話をすると14-15年で変わったのは「子供や生徒達」でいわゆる「今の子供達は〜〜」っていう愚痴で怒るとやる気をなくす、来なくなるし、「子供の質」が変わったから練習方法や指導方法も変わらないといけないといったネガティブな変化を垣間見る事は多々あります。

ポジティブ変化といえばなんでしょうか。情報のあるチーム(アスレティックトレーナーがいたり、勉強する指導者が増えたチーム)はトレーニング効果が発揮されているため甲子園の高校球児達もものすごいレベルが上がっていますよね

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パーソナルトレーナーや少人数のチーム、またはATCなどアスレティックトレーナーが多いチームは一人ひとりと接する機会が多いためにコンディショニングの高低を日々感じる事ができますが予算が少なく選手対ATC(アスレティックトレーナー)の割合が少ない選手は優先順位として①けが人 ②リハビリ選手 ③他の選手の対応などの優先順位になります。

アスレティックトレーナーが少人数(または一人)でできる事は非常に限られていますので日々のケアは徹底的に選手(クライアント)には行って欲しいものです。

選手にも色々なタイプがいる事はこのブログでも述べましたが、「痛みがない=健康、元気」と思っている選手がまだまだ多く練習後にセルフケアをしない選手はたくさんいます。

いわゆる筋肉系の怪我(足底筋膜炎、腸脛靭帯炎、筋疲労や鵞足炎など)は対応するのは時間がもったいなく感じてしまいます。(その他に対応すべきものがあったり、いわゆるセルフケア不足で起こるため)

ストレッチポールやリラクゼーションを求めるためにストレッチをしたり、モビリティエクササイズを積極的に行う選手は「年配のベテラン選手」と「怪我をして予防の重要性を理解している意識の高い選手」の2タイプのみです。

プロスポーツでは巨額な契約は長期契約です。怪我の多い選手は短期契約になりチームとしても計算にいれにくくなるため求められにくくなりますよね。

怪我なく健康あっての選手生命。

それをチーム全員に共有して情報提供するアスレティックトレーナー含むメディカルチーム。

同じ方向へ向かうチームとして自分でできる事は自分で行い、ATC(アスレティックトレーナー)
に依存しない選手作りをまだまだ進めていく必要がありますね。

アスレティックトレーナーだけでなくストレングトレーニングコーチやパーソナルトレーナーもこの業界勉強熱心な方が多く新しい知識、手技などを勉強して自己投資していて自分のその一人かもしれませんが部活動などスポーツ現場に帯同すると「現場と業界」のギャップが開きすぎてて全く現場に知識が浸透していない事が最近の興味です。

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《セミナー情報》
分かりやすく予防に特化した栄養学を広めたく行う全10回セミナーの第1回です。

わかりやすく学ぶ栄養学Vol.1
7/28(TH)19:00-21:30@KMAPカイロプラクティック&スポーツセラピー早稲田

https://www.pt-ot-st.net/index.php/seminar/detail?no=45383

アクセス→https://moveandtrain.com/access

#17 改善方法の提案:Neuromuscular(ニューロ・マスキュラー) Training

トリートメントにはベッドに寝てケアをしてもらう方法と自ら動く事により、回復させていく方法があります。

両方行う事で相乗効果がうまれ、1+1=3にも5にも変化していきます。

「痛みが出る」「パフォーマンスが向上しない」には原因があり、必ずそのような行動、習慣があります。

そしてその習慣はエクササイズによって書き換える必要があります。
なぜ、トリートメントとエクササイズの2つが必要なのでしょうか?

「歩く時」「落ちたものを拾う時」頭の中で「この筋肉を使って歩こう、この関節をどう曲げて拾おう」などと考えて動作する事はありません。筋肉を使う、関節を使うというよりも一連の流れが脳から脊髄を通じて行われます。

歩き方、動き方(フォーム)には人それぞれ癖のように個性がありますが、その個性が痛みに繋がれば修正する必要がありますし、問題がなければその動きに筋肉やスピードをつけていきます。

トレーニングといっても重いものを扱うと前に負荷が小さい状態で体をコントロールできなければ重いものを持った時、スピードが速くなった時にコントロールする事が出来ません。

小さい負荷でコントロールできないのにも大きい負荷で行うと怪我繋がってきますので体をコントロールできることは非常に大事な要素です。

プラクティショナー(施術者)からは痛みが出ないように「きっかけ」を与えてもらい定期的にトリートメントを受けますが、その「きっかけ」を自分のものとして習得するには繰り返しエクササイズを行い、筋肉、神経、脳に動きを習得する必要があります。

その人にとって適した動きをしているのか、していないのかは自分では認識する事が難しく

適して動きをしている時は痛みが発生しません。もしくはエクササイズをする事で低下していきます。

パーソナルトレーニングは「重いものを持ち上げる」トレーニングではなく、自分の体をコントロールするパーソナルトレーニングセッションを行います。

自分の体を使いこなす筋-神経系を育成するニューロ・マスキュラー(NeuroMuscular)のパーソナルトレーニングです。

#16 痛みに勝てる選手、負ける選手

こんにちは。

今期はスポーツ現場での活動を増やしましてレベル関係なくスポーツ選手(アスリート)のケア、トリートメント、運動指導などを3チームほど見ています。

どのレベル、スポーツにも言えますがその競技に取り組む姿勢など非常に様々ですが

①「多少痛くてもプレーをする人」

②「多少の痛みなら、痛みに負けて休む人」

③「かなり痛く、AT(アスレティックトレーナー)やメディカルスタッフが止めてもプレーする人」

④「全く痛みも損傷もないのに休む人」

大きく分けて4つのタイプがいます。それぞれアスレティックトレーナー(ATC)の自分から見てそれぞれの対応方法を述べてみます。

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① 比較的一流選手には多いです。無茶というわけではなく、自分で自分の限界を分かっていて「スポーツには多少の痛みは付き物だ」と自分で理解している。一方でケアに無頓着な面もあるがそつなくプレーしている選手。痛みに負けずプレーしたい気持ちが全面から出ている選手。ある程度信頼も勝ち得るタイプだと思っています

②本気を出せばプレーも高いのに20%の痛みでも、80%の調子が良い部分よりも、20%の不調な部分を訴える様子で痛みを感じるのをビビっている選手。個人的にはメンタルが弱い選手が多い気がします。メンタルと一言で片付けてしまうのも難しいが、「これくらいならできる」という気持ちはもう少し欲しいかな。

③ タイプ①に気持ちが乗ってしまい「どうしても出たい、プレーしたい」など後先考えずに気持ちが乗りすぎてるパターン。今の時期高校野球で3年間の集大成として考えている選手は多いかも。その選手がそれに賭けていればどうにか試合に出れるように努めるが、もし進学やこの後の競技人生を考えるとSTOPさせたいと考えることは多いです。無茶と頑張り屋は違うので体より気持ちが上回っている時にこのタイプが出現しますよね。

④ 無視・・。チームのがん細胞なのでどんなに良い選手でもいなくなって欲しいが学生スポーツにはたまに存在するパターン。社会人になるとほぼこんな選手はいません。

難しいのが②③のパターンです。アスレティックトレーナーや監督、指導者も人間ですからどうしても試合で出させてあげたい気持ち、応援したい気持ちがある一方、気持ちが乗ってこない選手は良くコミュニケーションを取ってやる気が乗っていない選手には対応が必要です。ただ説得しても全く無意味で、納得してもらいプレーに集中してもらえる状況を作る必要があります。説得しても、気持ちが乗らずにプレーする状況になるので良い成果は出ない可能性が高いかな。

コントロールすることもある程度必要ですがスポーツってフィジカル、メンタルとかありますがメンタルの持ちようっていうのはすごく大事な要素だと思います。