EBFA level 1-2 12月開催

12月15-16日でEBFAベアフットトレーニングスペシャリストの資格認定講座を開催しました。

九州、北海道からも参加者がみえ大変嬉しく思います。

 

唯一の地面に接する「足部の素早い安定性の獲得」を獲得する事で怪我予防だけでなくパフォーマンスの向上にも繋がってきますが今回盛り上がったのは、軟部組織がどのくらいポジションセンスに影響しているのか?という事。

関節の中心化を獲得をする事はとても大事ですが、ランダムにうまれながらの骨格の変性で教科書通りの中心化が当てはまらない人がいたという自信の経験をもとに中心化で得られる同じ機能を獲得が必要になります。

筋肉、靭帯、支帯、筋腱移行部、Fascia(膜)、関節包などがありますが身体の中の狭いスペースにぎゅうぎゅうに詰め込まれています。外から触診には限界がもちろんありますができる部分は徹底的に触診して隣接する組織と独立した動きができるようになる事で、やった分だけ感覚が出てきます。

 

それをバランスでチェックしたり、シンプルに可動域やモビリティの向上で味わったりしました。

会を重ねるごとに「分かりやすく表現できる」能力も上がっているのでそれがしっかり理解させられるといいな。

冒頭にいつも話しますが、診方は人それぞれ違います。同じ話をしても解釈の違いは千差万別ですが全て正しいです。人の解釈の違いはとても面白いです

「私はこう見える」「俺はこう考える」「そうゆう見たかもあったのか」全てが正しい中で自分はどれが1番理解出来るのか?それを生かしていける講習会になっていけたら凄く嬉しいですね

 

 

ランナーが怪我予防の際に気をつけてほしい3つの事

マラソンやトライアスロンをやっている方のトリートメントをしていると気付く事があります。
特定のスポーツに限られた事ではありませんが同じような動きの繰り返しを行う事で筋肉は同じパターンの繰り返しで同じ筋肉の同じ部位を繰り返し使うため「パターン」として記憶されます。
ランニングであれば動きに中で常に体重をどこかで支えています。走行時、一瞬ごとに使われている筋繊維は異なります。全身で全く同じパターンの筋発火は起こらないと言われていますが同じ動きを繰り返えせば同じようなパターンのは構築されていきます。
1 「トレーニングの常識を疑う」
例えばスクワットをして「膝を前に出してはいけない」と指導された事がある人も多いはず。
これは膝を痛めるからという理由でフィットネスクラブが統一した指導をする時に生まれた言葉と聞いたことがあります。しかしアスリートがジャンプをするときには膝がつま先より前にある事はほとんどです。つまり人によってアドバイスは変わるためあなたにとって適切なアドバイスとは限りません。
違ったスクワットのパターンを練習してコントロールさえできていれば全く問題ありません。目的にあったトレーニングが選択されるべきですね。
2 「色々な瞬間、瞬間ごとのトレーニング」
着地した時は安定していても、離地(足が離れる時)に体重がうまくコントロール出来ていないかもしれません。つまりポジションごとに違う活動が行われています。
一連の動きの中で足や腕がどの位置、どの角度、どのスピードでおいても身体をコントロール出来る事が理想なためトレーニングをしてチェックすべきポイントは本来たくさんあります。
ここは近くの専門家に診てもらうと良いかもしれませんね
以前にふくらはぎに違和感をい訴える人がいましたが、どこかの一瞬のうちにコントロールを失い患部に負担がかかって痛みに繋がる方がいました。
体重を中臀筋がメインで支えられるように気をつけていたのに関わらず、ある一瞬のポイントだけコントロールが出来ず、繰り返しの動きをする事によりストレスを受け続けていました
痛みになれば普段のトレーニングを変える事で改善されていきますが特に痛みになっていない人はそのままのパターンを繰り返し続けます
3 「専門家にも得意分野がある」
怪我をした時に〇〇が原因かもしれないと言われる事があります。人がみると得意な見方と不得意な見方があります。その指摘された原因が解決されたら痛みが改善するかもしれません。
でも他のアプローチでも改善するかもしれません。そこで混乱してしまう事がよくありますがトレーナーやコーチも指導する度に発見があります。一回で全てを見極める事はなかなか難しい事です。しっかりコミュニケーションをとって自分の思うことを聞いて納得した上で前に進んで欲しいですね。
本当はもっと楽に走れるかもしれない。本当はもっとパフォーマンスが上がるかもしれない。
自分の身体や可能性についてもっと追求したら新しい発見がたくさんあるでしょう。

「効率良く動くこと」とは?

効率的に動く

ポイントAからポイントBまでエネルギーロスすることなく最大限に運動することを考えます詳しくはどうなっているのでしょうか?

 

歩行動作のような動き(ロコモーション)では「フットコンタクト(足の着地)」から次のステップへつながるエネルギーをポテンシャルエネルギーから弾性エネルギーとして発揮していきます

 

歩行ではヒールストライク(かかと着地)時には自重の100-150%のインパクトがかかり(走行では300-400%)プッシュオフ期には200-250%の弾性エネルギーで足のスウィングに繋げていきます。

 

「カタパルト・エフェクト」と呼ばれるこのコンセプトは例えばバスケット選手がスラムダンクをしたり三段跳び時に着地で得たエネルギーを倍にして着役力に繋げますがその秘密はMyoFascia(筋筋膜)にあります。

 

カタパルト・エフェクトをさらに理解するためにはMuscle Tuning Theoryを知っておくと役に立ちます。ヒールコンタクトで獲得したエネルギーを効率良く使うためには足、足首の安定性が必要になりヒールコンタクト時には足部の筋肉はアイソメトリック収縮をして関節の減速(背屈、距骨下関節の外反、脛骨内旋)を軟部組織の弾力性が行います。

 

ラバーバンドのようなローディングに加えて、十分なテンション(Fascial Tension)を十分に獲得しておく必要があります

 

インパクトをローディングするためには安定性を保つ必要があり、
Globalスタビリティを獲得する前にLocal Stabilityもまた必要になります。
(Local Reflexive Stability)

 

EBFAセミナーではFoot to Coreの安定性を獲得をスタートとしています、Local、Globalな安定性が確保することがダイナミックな運動につながり、これが効率的な運動や代償運動の予防となります。

関節の安定性、中心化を保ちながら筋肉など軟部組織が適切に機能することで獲得することができますが過去の運動パターンによって習慣化された軟部組織の粘弾性状態もトリートメントを通じて介入する必要があるかもしれません。

 

関節が適切に動くためには軟部組織の環境や関節の安定性など様々な要素が必要になってきます。

 

 

#76 診断・評価はいいかげん

*少し突っ込んだタイトルですがあくまで自論です。

 

私のところへ相談に来て、「脊柱分離症」と言われました。とか「ヘルニア」と言われましたなどといった方が多数います。こちらはいつも鵜呑みにしないようにしていますがその理由は①自分は診ていないから分からない ②予想だけでしっかり評価されていない人が多いというのが理由です

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#73 手首と肩の関係

テニス、バドミントン、野球、バレーボールなど腕を頭上に上げるスポーツを多くやるひとに多く見られる肩前面の痛み。

 

絶対はありませんが肩のインピンジメント症候群が考えられます。症状や検査はグーグルで調べてみて欲しいのですが先日訪れた方この症状+肘の痛みを抱えていました。

 

患部(肩、肘)に炎症の反応が見られなければ特に患部を中心に見る事は優先順位が低いと思っているので手首の「内返し・外返し」(回内・回外)をチェックすると制限がかかっていました

 

特に無意識でも小指でラケットを強く握りすぎる癖をコーチから指摘されているらしく、小指の筋肉を中心に動きが悪く肘にもストレスがかかりやすい動きになっていました。(簡単に言うと、ラケットの握り方が肩まで影響すると言う事です)

 

 

手首の回内位の状態が続くと当然肩も内に入りやすくなりますよね(内旋位)

 

そこでエクササイズで修正しても、マニュアル(徒手療法)で修正しても良いのですが肩の筋肉群も痛みが出るところまで来ているのでリリースを行います。

 

当然痛みも消えて、動きも楽になりましたが一番知って欲しいのは「ケアを受けた後で初めて自分の状態の悪さを知る」痛みがあって、痛みが消えた時には実感しますが痛みがない時でも「状態が最高」という事ではありませんよね。

 

我々のやるべき事はセルフコンディショニングを促す事。そしてそれでも対処できなければアスレティックトレーナーにみてもらう。そのくらい自分の体と向き合って欲しいですね。こちらの勝手なエゴなのかもしれませんが「セルフケアをしない=やる価値がない。」という事の裏返しなのでどうやってその価値を高めていくのかが自分のテーマです。

 

事後対応は労力もお金も、時間も余計にかかってしまいますよ〜。

 

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・セミナー勉強会のお知らせ〜Study with MT〜

https://www.takahashimasayuki.com/study-with-mt/

・「美しくウェイトマネージメント」がテーマの誰でもできる3ヶ月チャレンジ
https://www.takahashimasayuki.com/weigh-management-program/

参考ブログ #74 なぜウェイトマネージメント?https://moveandtrain.com/archives/570

#72 慢性の怪我のケアについて

無重力の宇宙なら慢性の怪我はほとんどないはず
我々は重力に抵抗しながら日々生活しています。重力をコントロールできなくなった結果特定の部位にストレスがかかり、やがて痛みに発展してくるはず。

 

急性の怪我ならば怪我をした「瞬間のポジションや姿勢」が一番痛みを感じるポジションなはずです。足を捻ったなら、足を捻った状態を再現させるのが一番痛みを感じるはずです。またその状態が一番不安定なはずです。

 

たいてい、選手やクライアントさんに「どうゆう姿勢が一番痛みを感じますか?と聞くとその姿勢を再現してくれます。

 

そういった選手やクライアントさんの対応をしているとわかるのですが「◯◯筋肉が硬い」とか「◯◯関節が動いていないから」とか特定の部位を原因にして、そこばかりケアをしたりしていましたがだんだん考え方も変わってくるものです。

 

正確には痛みを最も感じる姿勢での全ての部位(筋肉・関節)に問題があるはずです。そしてその中で一番の原因になっているところから優先順位を決めてみていっています。筋肉や関節の使い方により痛みが発生している部位にベクトルが集中しているわけですから慢性の怪我につながるだろうという考えの元です。

 

足裏が痛い人に足裏のケアばかししても効果が少ないのと同じ事です。

 

なので痛みを最も感じる姿勢で何が起こっているのか診てみましょう。

 

どんな筋肉の使い方をしていますか?

 

◯◯関節は適切なうごきをしていますか?

 

筋肉の力のベクトルの方向はどうですか?

 

様々な資格や考え方がある中で新しく勉強したものを生かして使いたい気持ちはよくわかりますが、もっとも大事なのはやはし機能解剖学ではないでしょうか?

 

呼吸を勉強している人は、呼吸の良し悪しを指摘するかもしれません。

 

メンタルを勉強している人はそこをみるでしょう。

 

ある人は「普段の食事が問題である」と結論づけるかもしれませんよね。

 

どれも正解かもしれませんし、結果良くなればどの選択肢でもいいと思います。

 

見る人によって問題も違いますし、結論も違うかもしれませんよね。

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ブログ見ていただいている方向けで興味のある方にマニュアルセラピーの勉強会をやろうと思います。一般の告知もしますが6名だけ限定でやろうと思います。

経験に基づく慢性の怪我の味方と評価の仕方、ケアの考え方、リハビリ過程など。

 

日時 7/8(土) / 7/23 (日) 19:00-21:00
場所  早稲田駅徒歩1分
参加費 6480円→5000円(各日程)

#71 アスレティックトレーナーとストレングスコーチの仕事の領域について

「スポーツトレーナー」の領域
スポーツの現場ならパフォーマンス向上のための指導を行うストレングス&コンディショニングコーチ(S&C)と怪我のケアやアスレティックリハビリテーションを行うアスレティックトレーナーが存在します。

痛みがなくパフォーマンス向上を目的とする人はストレングスコーチ(S&C)に指導を受けて、外傷後やリハビリ過程の選手、治療はアスレティックトレーナーが指導するのが一般的です。チームや施設の事情にもよりますし、明確にはそれぞれの定義はありません。活動する場所、施設によって仕事の領域がオーバーラップするところも多々あるかと思います。

 

また二つの「スポーツトレーナー」を雇う余裕がなければ一人で療法の領域をこなす人もいるかもしれません。

 

両者で仕事の領域が区別しているのに関わらずうまくいかないケースもあります。

 

見る人によって観点が違いや得意不得意があったりすると同じものをみていても違ったように見てる事もあるでしょう。

 

自分の部屋に人が入ってこられるのと嫌なように自分の仕事の領域に他の人が意見するのは誰でも気持ちのよいものではありません。

 

監督、コーチがトレーニングジムでトレーニングしている選手に対して指導したりしたらトレーニングコーチはどう思うでしょうか?

 

同じ選手を見る上で一人で全部見る事ができる状況はいいのですが、深く非常にレベルの高いところへ行けば行くほど専門領域がありますのでやはり一人で同じ選手の全てを見るのは困難かもしれません。

 

アスレティックトレーナーやコーチの間での普段からのコミュニケーションが非常に大事になってきます。

 

私はフリーで活動するアスレティックトレーナーですので怪我や痛みを感じたりしたら徒手抵抗や重い負荷を使う前の段階での対応をサービスとして行っています。「出張のマッサージでしょ?」とよく勘違いされますが全く違います。段階的に回復、機能向上させるための過程や必要なエクササイズを早稲田・赤坂のオフィスで行っています。

 

お問い合わせ先 (高橋)

#70 上腕三頭筋

上腕三頭筋

競技でのボディーメイクでもスポーツされる方は自分でトレーニングすることが多いと思いますが

「大きくて強い身体」に憧れを持つ人は多くみられるのではないでしょうか?

肘を伸ばす時に使うこの筋肉はくっきり線がわかるとカッコ良い筋肉ですが、
一生懸命に鍛えるたびに失われている機能もあります。

例えば肩関節の捻る(外旋)時には肩の筋肉群を使うのが基本ですが

あまりにも強い上腕等筋が優位に立ってしまい肩関節の動きが適正化されていない場合があります。

上腕三頭筋が強いために優位になってしまうのか、または何らかの原因により上腕三頭筋が優位に立ってしまうのか。

どちらが先かは変わりませんが、インピンジメン症候群を含めて、肩の障害を長時間放っておくと肩の問題だけが別の部位までも発展してきてしまう傾向が何件かみられました。

またサイドレイズのトレーニングが好きな人も同じように前腕の筋肉ばかり優位に立ってしまい、肩の問題につながる人も同じですね。

虫歯の時も同じですが問題が出た時にはすでに重症化しているケースもありますので余計に時間とお金がかかってしまいます

肩に問題がある方はお近くの専門家に問い合わせてみてください。

https://moveandtrain.com/contact