#18 ATC Life〜現場への落とし込み〜

自分がATCを目指すことになったのは「興味がある分野がこれだったから」というシンプルな理由ですがその想いだけで志してから14-15年経ちました

高校野球で365日休みなくNo pain, No gainの練習方法で長時間の練習をしていた事を覆したいなという気持ちでしたが、コーチ・監督がスポーツ医学やコンディショニング、ストレングトレーニングを勉強していない現場をまだまだよく見ます。

今の現場のコーチらと話をすると14-15年で変わったのは「子供や生徒達」でいわゆる「今の子供達は〜〜」っていう愚痴で怒るとやる気をなくす、来なくなるし、「子供の質」が変わったから練習方法や指導方法も変わらないといけないといったネガティブな変化を垣間見る事は多々あります。

ポジティブ変化といえばなんでしょうか。情報のあるチーム(アスレティックトレーナーがいたり、勉強する指導者が増えたチーム)はトレーニング効果が発揮されているため甲子園の高校球児達もものすごいレベルが上がっていますよね

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パーソナルトレーナーや少人数のチーム、またはATCなどアスレティックトレーナーが多いチームは一人ひとりと接する機会が多いためにコンディショニングの高低を日々感じる事ができますが予算が少なく選手対ATC(アスレティックトレーナー)の割合が少ない選手は優先順位として①けが人 ②リハビリ選手 ③他の選手の対応などの優先順位になります。

アスレティックトレーナーが少人数(または一人)でできる事は非常に限られていますので日々のケアは徹底的に選手(クライアント)には行って欲しいものです。

選手にも色々なタイプがいる事はこのブログでも述べましたが、「痛みがない=健康、元気」と思っている選手がまだまだ多く練習後にセルフケアをしない選手はたくさんいます。

いわゆる筋肉系の怪我(足底筋膜炎、腸脛靭帯炎、筋疲労や鵞足炎など)は対応するのは時間がもったいなく感じてしまいます。(その他に対応すべきものがあったり、いわゆるセルフケア不足で起こるため)

ストレッチポールやリラクゼーションを求めるためにストレッチをしたり、モビリティエクササイズを積極的に行う選手は「年配のベテラン選手」と「怪我をして予防の重要性を理解している意識の高い選手」の2タイプのみです。

プロスポーツでは巨額な契約は長期契約です。怪我の多い選手は短期契約になりチームとしても計算にいれにくくなるため求められにくくなりますよね。

怪我なく健康あっての選手生命。

それをチーム全員に共有して情報提供するアスレティックトレーナー含むメディカルチーム。

同じ方向へ向かうチームとして自分でできる事は自分で行い、ATC(アスレティックトレーナー)
に依存しない選手作りをまだまだ進めていく必要がありますね。

アスレティックトレーナーだけでなくストレングトレーニングコーチやパーソナルトレーナーもこの業界勉強熱心な方が多く新しい知識、手技などを勉強して自己投資していて自分のその一人かもしれませんが部活動などスポーツ現場に帯同すると「現場と業界」のギャップが開きすぎてて全く現場に知識が浸透していない事が最近の興味です。

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